「試薬の硫酸」のpostでXで炎上した原因を考える~Xでバズるにはどうしたらいいのか~

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みなさんこんにちは、このブログを書いている東急三崎口です。

この記事では、私がXで「試薬の硫酸」に関するpostをしたら炎上してしまった件について、炎上した原因を考えていきます。また、Xで炎上した経験を踏まえて、SNSでバズるためにはどうしたらいいのかの方法論も考えていきます。

目次

炎上した原因を結果論で考える

早速本題に入ります。私が試薬の硫酸の件でpostした内容はこちらです。

炎上って言ってもいいくらい、表示回数周りました。

166万回の表示、65件の返信、1378件のリポスト、8324件のいいねです。

こんなことになるつもりでpostしていなかったので、正直驚きました。postしてから2日くらい拡散されて続けていました。ひっきりなしに通知が来ていて気が気がじゃなかったですが、それも終わったことです。

postに対して画像を貼っているわけでもないので、純粋に文章の内容が炎上した原因です。

ちなみに、試薬の硫酸の件の概要はこのようなものです。

「仙台駅の東北新幹線の車内で薬品が漏れ、5歳の男の子を含む4人がやけどのけがをしたほか2人が体調不良を訴えたものです。薬品は、地質調査会社に勤務する40代の男性が仕事で使うため、かばんの中のペットボトルのような容器に入れて持ち歩いていました。」(TBSのニュースサイトから一部を引用。引用元URL)

言い訳に見えてしまいますが私のpostの意図としては、当初正体不明だった薬品の正体が硫酸だったので、とりあえず硫酸程度の薬品で良かったですねということです。

半導体業界の方であれば、正体不明の薬品の時に最悪の想定で考えるのはフッ酸だと思います。薬品がフッ酸だったとしたら、即座に病院に直行しなければ生死にかかわることもあるので、非常にリスクが高いと思っていました。

とはいえ、正体不明の薬品と聞いてフッ酸を想像する人は世の中的にはあまりいないでしょうから、投稿内容が安易だったということです。

炎上したpostについて友人と話したことをもとにして、なぜ炎上してしまったのかを考えると、5つポイントがあったように考えています。

【試薬の硫酸の件で炎上した原因】
1.試薬の硫酸だから「大丈夫」という書き方をしたこと
2.加害者擁護にも取れる文脈
3.「一般人」という言葉を使っている
4.硫酸だから「大丈夫」という表現
5.フッ酸じゃなくて「良かった」という表現で締めている

1.試薬の硫酸だから「大丈夫」という書き方をしたこと

「試薬の硫酸だから大丈夫」というのは、当該薬品を持っていた会社の人が言った言葉をそのまま引用したわけですが、大丈夫という書き方自体が炎上の原因になったのではないかと考えています。

大丈夫という言葉には、問題ないという意味合いが含まれています。試薬の硫酸が新幹線の車内で漏れて、大丈夫なわけないだろうという感覚を持たれた方多くても不思議ではありません。私自身は、新幹線の車内で硫酸が漏れること自体に対して、大丈夫と言ったわけでは無いんですが、大丈夫の意味合いが誤解して取られてしまっていたのは事実です。

2.加害者擁護にも取れる文脈

加害者擁護にも取れる文脈で書いてしまったことも、炎上の大きな原因だと考えています。

「試薬の硫酸だから大丈夫」という感覚が、わかるという意味合いの内容を、薬品が新幹線で漏れたことを「問題ない」とか「会社側を擁護している」と取られてしまったんだと思います。

ちゃんと読んでいただければ、新幹線内で硫酸が漏れたこと自体を擁護しているわけではないんですが、なかなかうまく伝わらなかったようです。

3.「一般人」という言葉を使っている

「一般人」という言葉を使ったのは、一番軽率だったなと私自身反省しています。

というのは、「一般人」という表現は自分が知識人だと思って書いたわけではないんです。ただ、普通の人は自分の手で硫酸やフッ酸を扱う経験はやったことがないだろうという想定のもと、一般の人はという意味で使いたかったんです。

ただ、あとから読み直すと、「一般人は硫酸が危険だと思っているかもしれないけど、そんなに危険じゃないよ」という意味合いを与えているのは否定できないと思います。実際、硫酸が手についたら嫌ですけど、水で洗い流せば何とかなるので、フッ酸ほど怖くはないです。

4.硫酸だから「大丈夫」という表現

薬品を普段扱わない友人に話をすると、硫酸は危険な薬品だというイメージがあるようで(一応劇物ですし)、危険なイメージがある薬品に対して、大丈夫という表現をしてしまっていたのは、非常に炎上をもたらす原因になったのではないかと思います。

「一般人」というワードと、硫酸だから大丈夫という2つが組み合わさって、読んだ人に「それは違うだろう」という印象を抱かせてしまったんでしょう。

5.フッ酸じゃなくて「良かった」という表現で締めている

最後は、フッ酸じゃなくて「良かった」ですねという表現で、postを締めていることです。

フッ酸について、それまで全く触れていない中、最後にフッ酸じゃなくて良かったですねという締め方をしてしまいました。半導体業界の人でなければ、フッ酸の物性や危険性は知らないでしょうし、正直な感覚を文字に起こしただけなんですが、良くなかったんでしょう。

特に、新幹線での薬品漏れのことに対して、最後に「良かったですね」と書いてしまったのが、読者の目線からすると「良いわけないだろ」という感情を抱かせてしまったんだと思います。

ちゃんと読んでもらえれば、「フッ酸じゃなくて良かったですね」と書いているんですがね。

炎上に至る人間の心理

ここまで、試薬の硫酸の件でpostが炎上した原因を、字面を読んでいくことで考えてみました。

Xは、repostとか引用postができるので、拡散性が非常に高いSNSです。ここで少し、拡散性について考えてみます。

私たちがXを利用していて、postをrepostしたり、引用したり、いいねをつけたりするには、自分が読んだpostを拡散したいとか、いいねの通知を送りたいとか、何かしらの感情が絡んでいます。

タイムラインを見ていれば、多数のpostが流れてきますが、読んで何も感じなかったpostに関してインプレッションを起こすことは通常ないはずです。

つまり、拡散されるpostには、読んだ人の感情を揺らす「何か」があるわけです。試薬の硫酸の件を考えてみると、「新幹線で硫酸が漏れたことを肯定的にpostしているのはおかしいだろう」とか「硫酸だったら大丈夫なわけないだろう」とか「そもそも子供が負傷しているのに、いいわけないだろう」みたいな、感情を読者に呼び起こしたんだと考えられます。

炎上した過去のpostなんかを考えても、回転寿司で違法行為をやったpostや、コンビニのバイトが自撮したpostとか色々ありますが、こういう炎上系postに共通しているのは、「それはやったらダメだよね」という感覚を読者が持つことです。

人間の感情として、ポジティブなものよりもネガティブなものの方が強く働く傾向があるので、叩かれる炎上postの方が拡散されやすい傾向はあります。つまり、人間に対して強い感情を惹起させる内容を書くと拡散されやすくなるのは真理だと思います。(もちろん、違法行為や迷惑行為を推奨しているわけではありません。)

アンチコメントの抜粋

さて、Xで初めて炎上してしまったので、コメントや引用で典型的なものを紹介します。

リプ編

なら一般人が利用する公共交通網を利用するんじゃねーよ、低学歴

それを漏らせるのは素人以下じゃないのか?

日本人のスキル低下を感じるのは私だけか?

怪我人出てるけどね

ふーん やけどしてるのにね。

六人怪我してるんだが まぁ今回の事故起こした人間もこんなモラルの低い人間なんだろな

硫酸が手についても洗い流せば何とかなるかどうかなんて、その硫酸の希釈度合いによるんだが。。。 煙出てて尻を火傷した子供がいる時点で多分何とかならないレベルの希釈倍率だと思うんだけど、一体何を言ってるの

煙を吸っても死にませんよって意味だったのかもしれない。

ああ、昔歯医者で女児がフッ素と間違えて塗られて死んだあの薬ですね

対処が簡単だから大丈夫とかいって場所も弁えず撒き散らかしても問題ないと思っちゃう人はまあ「一般人」じゃないですね。 危険思想なので一生実験室にこもっててください。

大丈夫の意味合いがテロとか危害を加えるつもりがあるわけではないということの大丈夫ってことでしょう 洗い流せばいいとか感覚の話ではないと思います

まぁ、それでもこぼした時の処置が自分で出来ないと。( ̄▽ ̄;)

何を言ってるのでしょうか。子供がケガをしてるとニュースになってますよね。 心のダメージを負った人もいるはずです。 軽率な発言はしないでください。

感覚が麻痺した人間の不注意による大事故。 本当に迷惑な話です。

あえて、アカウント名は書いてないですが、字面だけ拾うとこんな感じです。

こういうこと書かれても、私自身は何も感じないのでいいんですが、SNSで匿名アカウントとはいえ、露骨に相手をディスる内容を書くのは危ないんじゃないかと感じました。

試薬の硫酸のpostを叩いても何の解決にもならないですし、不用意に書くと訴えられるリスクもあるので皆さん気を付けてくださいということだけ明記しておきます。

引用編

次は、引用編です。

濃度に関係なく、硫酸なら…とはならなくない?“気付かずに”放置してしまったら濃縮されて大怪我するわけだし。毒劇に比較的マシとか無いです

いや現場猫だろこんなん
高校で触れたりする化学の授業受けた人間以上ならアウトだって分かるだろ
被害出てんだぞ

すんげえわかるな

これ乗客の男の子はやけどしてるし、そもそもあそこまで騒ぎになったのになにがどう良かったなの…
化学の知識と引き換えにデリカシー捨てちゃったんか

ニュース見たとき
とりあえず硫酸でよかった
って感覚はわかる( ;ᵕ; )

たとえわかっちゃっても仲間内以外では言わない方がいいこともある。フッ酸に関しては同意。

わからんよ。一般人がのる鉄道で硫酸で子供が怪我してるんだよ。ではなぜ本人がけがさせないように対処できんかったのか?一般人というのではなく常識人なら化学にかかわってもこんな論外の企業とその担当は責任を明確にすべきかと。

分かるか分からないかで言えば分かるけどこぼしてる時点でアウトだし そういう感じで舐めてると事故の元になるから、劇物は劇物というか。
核に比べたら銃はマシだからOK!! とはならないし、危険度振り切れてる奴らを比較基準にあげるべきでは無い…

こういった「感覚が麻痺った奴」が言う大丈夫ほど信ぴょう性に欠けるものはないわな
少なくとも子供に火傷させる薬品を公共交通機関にぶちまけたわけだ
何が「フッ酸じゃなくて良かった」だよ
あと炎上後の火消しと言い訳が壊滅的に下手くそだな

じゃあ代わりに1人で浴びて欲しいわ。洗い流せば大丈夫なんだろ?

このお気持ちわかる…

ドヤ顔で俺かっけぇとか思ってそう
公安はテロリスト予備軍としてこいつマークしたほうがいいよ

フッ酸を間違えて歯に塗布しちゃって女の子が口から白煙を出して亡くなった事件あったよね

オタク君ちょっと静かにできる?

それは実験室とかでの話じゃないの……?実際に怪我した人もいるのに、車内に薬品持ち込んで騒ぎを起こして「大丈夫」なんて言われても、その人を信用出来るわけないと思うけど……。

理系全員がこういう感覚だと思われたらたまったもんじゃないんだけど

フッ素なんて危険なわけないだろ!!??
だって歯磨き粉にもフライパンにも使われてるんだよ!?
そんなもんが危険物質なわけない!!!

ホテルニュージャパンの横井氏と変わらない事を言ってるのに、それに気付いてないのはヤバイ…

これでも一部を抜粋しただけなんですが、結構いろんな切り口で叩かれていました。

試薬の硫酸のpostで、公安とかテロリストとかいうワードが出てくるとは思いませんでした。

他にどんな反応があったのか気になる方は、元postの返信と引用を見ていただければ、全て見ることができます。(下にリンクさkい貼ってます。)

Xでバズるための方法論を考える

炎上したpostに対する反応を、一部抜粋して紹介しましたが、結構あることないこと書かれてるんですよね。

拡散されてpostの表示回数が増えると、批判される(俗に言うアンチコメント)が増えるのは仕方がないことだと思います。アンチコメントを書く人は、全体の中での割合は非常に少ないですが、一定数存在します。

アンチコメントを書かれることを承知で、Xでバズる(表示回数を増やす)ためにはどうしたらいいのかを考えました。

ポイントは3つあります。

【Xでバズるためのポイント】
・トレンドキーワードに乗っかる
・一般人という書き方をする
・多数派の人が叩ける内容を書く

3つにポイントを絞りましたが、Xでの表示回数を増やそうとしたら、トレンドキーワードに乗っかることは必須だと思います。表示回数を増やすということは、多くの人が興味を持っている内容を書かないと、実現するのは難しいです。

もちろん、自分のpostがきっかけでトレンドを作ることができれば、一番良いですがなかなか確率的には低いので、既にトレンドになっているキーワードに乗っかるのが効率的だと考えます。

2つ目の、一般人という書き方は、叩かれる確率が上がりますが効率的なワードの選び方です。理由は、「一般人は」という書き方をすれば、必然的にpostの内容が「一般人は知らない」とか「一般人は勘違いしている」という形になります。
一般的にはとかいう書き方でも良いんですが、「普通の人は知らないけど○○」という書き方をすると、2パターンの人から反応が来ます。

1つ目のパターンは、「一般人って書いてるけど俺でも知ってるぞ」という形。2つ目のパターンは、「お前は一般人じゃないなら何者なんだ?」という形です。

最後の、多数派の人が叩ける内容を書くのは、叩かれる前提ですけど、拡散されやすいパターンです。例えば、芸能人の不倫に関して報道されるときとかが、良い例です。

個別具体的な事情はさておき、日本では法律上不倫は認められていません。つまり、自分から何かを発信する場合に、不倫はしてもいいという立ち位置での発信は基本的にあり得ないわけです。そうすると、不倫はダメという観点から発信することがほぼ100%です。こういう報道が行われている時に、不倫は容認してもいいんじゃないかというような内容をpostすると、ほぼ100%叩かれるはずです。

多数派の人が叩ける内容を書くというのを、具体的に説明するとこんな感じです。芸能人の不倫報道がわかりやすい例ですが、他にもいろいろなパターンが当てはまります。(意図しない結果でしたが、試薬の硫酸は図らずもこのパターンに当てはまっています。)

このように、postを見て反応するのは人なので、人の感情に何かを与えるような内容を書いていると、拡散されて結果的にバズる(炎上の可能性が高いですが)確率が上がります。SNSの仕組みはよくできていると、心底思いました。

炎上するリスクを避けるにはどうしたらいいのか

最後に、Xを使われているユーザーの方も多いと思うので、意図しない炎上を避けるにはどうしたらいいのかを考えます。

炎上を防ぎたい場合、一番効果的なのは公開制限付きのアカウント(通称鍵アカ)にすることです。repostされることは無くなりますし、未然に炎上を防ぐことができます。(スクショを取られて拡散されることもあるので、万全とは言えませんが。)

次に気を付けるべきなのは、トレンドキーワードに対して発信するのを控えることです。トレンドキーワードは、その時点では多くの人が興味を持っている事象なので、意図せずとも拡散される可能性が高まります。Xだと、一定の線まで拡散が広がると、爆発的に表示回数が増えます。そこまで到達してしまうと、自分の手ではどうしようも無くなるので気を付けてください。

最後に気を付けるべきポイントとしては、Xであまりとがったことを言わないことです。言い換えると、当たり障りのないpostをするということです。拡散力を持っているpostは、何かしら人間の感情を呼び起こす内容を含んでいます。
当たり障りのないことが書かれていても、人間の感情は動かないので拡散されるリスクを抑えることができます。

SNSは便利ですし、情報収集にも役に立つので、上手く使えば非常に有用です。しかし、使っている以上意図しない拡散を引き起こす可能性もはらんでいるので、この記事を読まれている読者のみなさんが、不用意な炎上を起こさないことを願っております。

まとめ

この記事では、私がXで「試薬の硫酸」に関するpostをしたら炎上してしまった件について、炎上した原因を考えたうえでXで拡散される方法論を考えてみました。

Xは、拡散性の高いSNSなので毎日誰かしらが炎上しているはずです。上手く使えば便利なSNSなので、読者の皆様は炎上しないように気を付けてください。

このブログでは、時々旅行記的なものも書いているので、興味がある方はこちらの記事も読んでみてください。

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この記事はここまでです。最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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