【企業解説】レーザーテックついて解説~給料が高いことで有名な会社は何をやっているのか~

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みなさんこんにちは、このブログを書いている東急三崎口です。

この記事では、半導体製造装置メーカーであるレーザーテックについて解説します。平均給与が高いことで有名なレーザーテックですが、何をやっているのかと聞かれるとよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

そんなレーザーテックについては、会社の事業内容と決算および財務状況をもとに、どんな会社なのかを解説していきます。
レーザーテックの事業を一言で表すと、こんな感じです。

光の技術で世界の半導体産業に貢献する会社~レーザーテック~

目次

レーザーテックの事業分野

レーザーテックは、大枠では半導体検査装置メーカーに分類されます。検査装置メーカーと言っても、様々な検査装置がありますが、その中でもマスク欠陥検査装置に強みを持っています。

レーザーテックのメインの製品は、マスク欠陥検査装置です。マスクと言うのは、半導体デバイスを製造するときの露光の工程で使われます。

露光工程で使われる装置は、オランダのASMLや日本のCanan・Nikonなどが強い分野です。露光装置は、簡単に言うとウエハ上に塗られた感光性の有機物に光を当てて、光が当たったところと、当たっていないところを分けることで、ウエハ上に回路を形成するために使われます。

先端の半導体露光装置は、EUVという光が使われています。かなり波長が短い光で、EUV露光装置を作れるのはオランダのASML社のみとなっています。

EUV露光装置を使う時には、専用のマスクが使われます。マスクには、半導体のデバイスを作るための回路が書かれています。ただ、マスクを作る時に表面にゴミが付着したりして不良が形成されることがあります。

不良の箇所が発生したマスクを使って露光を行うと、マスク自体が不良品なので、常に不良パターンを形成することになってしまいます。不良のパターンができると困るので、マスク自体に不良が形成されているかどうかを確認する装置が、マスク欠陥検査装置です。

EUV露光装置向けのマスク欠陥検査装置で非常に強いのがレーザーテックです。特徴としては、EUV露光装置で使われるの同じ波長をもつ、EUV光でマスク欠陥検査ができることです。

EUV光って、私たちが普段イメージする光とは違って、特殊な方法で作り出されます。特殊な方法で作り出される光なので、安定した光源を作るのが難しいんですが、レーザーテックは自社のノウハウを生かして、欠陥検査装置でもEUV光を使えるので、従来と比較して欠陥検査の精度を高めることができます。

細かい部分は会社のノウハウになるので、詳しくは開示されていませんが、レーザーテックの強みはマスク欠陥検査にEUV光を使えるところでしょう。

マスク欠陥検査装置の他にも、レーザー顕微鏡と呼ばれる、高解像度な顕微鏡を製品化しています。(昔、実際に使ったことがあるんですが、非常に高機能で驚いた記憶があります。一般的な光学顕微鏡とは、画質と使い勝手が全然違います。)

このように、レーザーテックは「光」と自社の培ったノウハウを強みにしている企業です。

レーザーテックの拠点

レーザーテックの拠点は、神奈川県の新横浜にあります。

新横浜駅から徒歩数分の場所に本社があります。(一度だけ本社ビルの前を通ったことがあります。)
日産スタジアムとか、横浜アリーナも近くにあり、ラーメン博物館もあります。

東海道新幹線を使えば、遠方であってもアクセスは良いので、近くを訪れる機会があれば、是非レーザーテックの本社を見てみてください。

直近の業績ハイライト

ここからは、レーザーテックの業績の話です。

まずは、直近5年分の売上高・利益を見てみます。売上高を図にすると、このようになりました。

レーザーテックは、7月から翌年の6月までを決算期としています。図中の2018_7-2019_6というのは、2018年7月1日から2019年6月30日までのことを示しています。

レーザーテックの株価が上がっているのは知っていましたが、売上高をこうやって図にしてみると、絵にかいたような右肩上がりの業績になっています。直近5年を見ても売上高は上昇を続けています。直近の1年では、売上高が1500億円を超えています。

理由として考えられるのは、EUV露光装置が先端ロジック半導体や、DRAM製造に使われるようになって、マスク欠陥検査装置の需要が増加していることでしょう。

先端ロジック半導体やDRAM製造では、EUV露光装置が必須になっていることを考えると、マスク欠陥検査装置の需要もEUV露光装置の需要の伸びに引っ張られて増えていくと考えられます。

次に、営業利益・経常利益・当期純利益を見てきます。こちらを直近5年分を図にしました。

どれを見ても、売上高の伸びに応じて、右肩上がりとなっています。

半導体業界には、ある程度好況不況の波がありますが、レーザーテックの業績をハイライトすると、右肩上がりだと言っていいでしょう。

デバイスメーカーと比べて、製造装置メーカーは好況と不況の波の影響を受けにくいですが、その中でもEUV露光装置の伸びは、力強いことを物語っています。(メモリメーカーの決算解説ばっかりしてたので、半導体業界の中でこれだけ右肩上がりの会社があるのは記事を書きながら非常に驚きました。)

財務状況にフォーカス

最後に、財務状況を見るために、2023年6月30日現在の貸借対照表を見てみます。

左側を見ると、流動資産が大半を占めています。流動資産には、仕掛品などが含まれます。製造業の割に固定資産が小さいのは、ファブレスの会社だからでしょうか。製造業の場合、自社で生産設備を持つと、どうしても固定資産が大きくなりがちです。

図の右側を見て見ると、自己資本比率は40.2%となっています。驚きなのが、固定負債の少なさです。少なすぎて、線みたいになってしまっていますが、約10億円しか固定負債を持っていないことから、長期の借金をほとんどしていないことがわかります。

流動負債が多く見えますが、半分程度は顧客からの前受金です。製品を出荷しないと売上には勘定できませんが、顧客から先にお金をもらって受注できるのは、非常に魅力的だと感じました。

まとめ

この記事では、レーザーテックについて解説しました。

マスク欠陥検査装置の会社なので、私たちが生活の中で直接取引する会社ではありませんが、先端半導体プロセスを支えてくれている会社の1つです。

このブログでは、半導体に関する記事を他にも書いています。半導体メモリ業界が中心ですが、興味がある記事があれば読んでみてください。

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この記事はここまでです。最後まで読んでくださってありがとうございました。

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