2023年のメモリ半導体の出来事ランキング5選~独断と偏見で順位付け~

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みなさんこんにちは、このブログを書いている東急三崎口です。

この記事では、年の瀬ということで2023年のメモリ半導体の出来事を5選ランキング形式で紹介します。

なお、半導体と言ってもメモリに偏っているのと、順位付けは東急三崎口の独断と偏見によるものなので、ご容赦ください。

目次

Top5ランキング

1位:主要メモリメーカー全社赤字

1位として選んだのは、主要メモリメーカーが全社赤字になったことです。

主要メモリメーカーは、Samsung・SK Hynix・Micron・キオクシア・Western Digital(WD)の5社です。これらの5社が、メモリ部門に関して全社赤字になったのが2023年です。

Samsung以外の会社は、半導体メモリが主要な事業です。Samsungは、半導体メモリ以外にも多くの事業を持っているため、会社全体としては黒字を保っていますが、半導体部門は赤字でした。

それだけ、メモリ市況の悪化が激しかった1年だといえるでしょう。

2位:Samsungが減産

2位にランクインしたのが、Samsungが半導体メモリを減産したことです。

Sasmugnは、DRAMとNANDフラッシュメモリのどちらもシェア1位を持っており、半導体メモリの王者といえる会社です。

メモリの王者であるSamsungは、25年間減産をしていなかったくらい、減産に踏み込まない会社です。リーマンショックの時でさえ、減産はしていません。

しかし、今回の半導体メモリ不況は、Samsungが減産に踏み込むほど市況の悪化が厳しいことを意味しています。

メモリメーカーの減産によって、足元のメモリ価格は上昇しつつあるようです。(Trendforceの予測より。)

今後継続的に、メモリ価格が上昇していけば、市況は回復に向かい各社の減産も解除されていく方向に行きます。そうすると、Samsungが減産を行ったという事実は、歴史的にも珍しいタイミングになるのではないかと考えています。

3位:キオクシアとWDの経営統合が破談

3位にランクインしたのは、キオクシアとWDの経営統合が破談したことです。

この2社の経営統合に関しては、さまざまな報道がなされていましたが、結局WD側から経営統合の交渉の打ち切りを宣告され、交渉は破談になりました。

キオクシアとWDが経営統合することで、NANDフラッシュメモリの業界再編が起こるかと思われましたが、現状維持が続くことになりました。

経営統合が破談になったことが、吉と出るのか凶と出るのかは歴史が証明すると思います。

4位:WDがNAND部門のスピンオフを決定

4位としてランクインしたのは、3位とも関連しますがWDがNAND部門のスピンオフを決定したことです。

WDは、HDD部門とNAND部門がありましたが、2024年下半期にNAND部門をスピンオフ(分離)することを発表しました。

NAND部門が分離されることで、WDはNAND部門以外の会社として存続し、NAND部門は別会社(名称未定)として独立します。

スピンオフ後のWDのNAND部門は、NAND単独の会社となるため、キオクシアと似たような事業内容となります。(NAND部門がスピンオフされたあとでも、キオクシアとWDのNAND部門の協業のスキームは変わらないようです。)

これで、スピンオフ後の会社はNAND一本足の会社となります。経営の安定性は置いておいて、会社の事業内容はわかりやすくなります。

5位:生成AIによるGPU需要

5位としてランクインさせたのは、生成AIによるGPU需要の増加によってHBMの需要が増えたことです。

生成AIの需要が増えたことで、多くのGPUが必要とされ、結果的にGPUに必要とされるHBMの需要が増えました。

生成AIの需要は今後も増えていくと考えられていて、世界中で各社が投資合戦を続けているので、しばらくの間はGPUの需要は伸びていくと考えられます。

もともと、GPUは生成AIの処理のために作られていたわけではありませんが、生成AIという大口の需要が創出されたので、今後も需要は伸びていくでしょう。

HBMはDRAMの一種なので、DRAMメーカーが恩恵を受けることになります。DRAMの主要メーカーである、Samsung・SK Hynix・Micronは、生成AI向けの需要を受けて先行して業績回復が見込まれます。

メモリメーカーにとって2023年は苦しい1年だった

総じて、1年を振り返ってみると、半導体メモリメーカーにとって、2023年は非常に厳しい1年だったのではないかと感じます。

各社が赤字を出すレベルにメモリ市況が悪化し、耐えるフェーズが続いています。

現在では、DRAMはHBMの需要で先行して回復傾向ですし、NANDフラッシュは足元の価格は上昇傾向にあるようです。

NANDフラッシュの価格上昇が、実需によるものなのかは見極める必要があると思いますが、2023年が市況の底だったことを考えると、さらに市況が悪化することはないのではないかと私は考えています。

2024年のメモリ市況が回復することを祈っています。

まとめ

この記事では、2023年のメモリ半導体の出来事を5選ランキング形式で紹介しました。

年の瀬ということで、2023年の出来事を振り返ってみましたが、全体として厳しい1年だったことは間違いないです。ここから、2024年に向けて明るい未来が見えることを期待しています。

このブログでは、半導体に関する記事を他にも書いています。半導体メモリ業界が中心ですが、興味がある記事があれば読んでみてください。

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この記事はここまでです。最後まで読んでくださってありがとうございました。

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