キオクシアの先端技術研究所の人事を見て思うこと~企業人事は深い~

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みなさんこんにちは、このブログを書いている東急三崎口です。

この記事では、キオクシアの先端技術研究所の公開人事を見て思うことを書いていきます。

キオクシアが先端技術研究所を新設するというリリースが出て、少し話題になっていました(Xだけかな?)が、新設前後の人事を比較してみましたという話です。

目次

先端技術研究所の位置づけ

キオクシアが先端技術研究所を新設するというプレスリリースが、2023/3/28に出ました。(公式リリースは下記リンク先から見られます。)

https://www.kioxia.com/ja-jp/about/news/2024/20240328-1.html

もともと、キオクシアの研究所としては「メモリ技術研究所」がありましたが、再編を行い先端技術研究所を新設するという話です。

枠組みはこんな感じになっているようです。

パット見た感じ、研究所の名前が変わって、紐づいていている〇〇センターの名前が変わっただけのようにも見えます。

これだけだとよくわからないので、日経新聞から出ているキオクシアの部長以上の人事情報と照らし合わせて、新旧比較をしてみます。

旧体制

まずは、旧体制(メモリ技術研究所)について見ていきます。

日経新聞の人事情報をさかのぼって、作りました。(間違っていたらしれっと修正するので、教えていただけると助かります。)

日経新聞に載るのは部長以上の人事なので、部までしか見えませんが〇〇センターに付属して様々な部があることがわかります。

新体制

さて、新体制の部と部長以上の人事を日経新聞から拾うとこのようになっていました。

一見すると、〇〇センターの数が1個減り、部の数も少し減ったように見えます。

新旧で比べると、同じ人が部長やセンター長になっているように見えます。

新旧比較

先端技術研究所の人事に合わせて、新旧比較で色分けするとこのようになります。

新旧で比較した場合、スライドしている場合を黒文字にしています。昇進しているように見える場合を、青文字にしています。赤文字は、新規で部長になられた方を示しています。

このように並べて見ると、大半のポストが新旧で比較するとスライドしていることがわかります。

新規で部長になられている方が2人で、全体のポストの数は減っています。

個人的には、コアテクノロジーとデバイス・プロセス研究開発がどう違うのが不思議で仕方ないですが、コアテクノロジーと名前がついている方が、より研究寄りになっているんでしょうかね。

大企業の部長以上の人事は、新任などの場合に日経新聞などで公表されることが多いですが、一般的には一部の情報しか見ることができません。

このように、先端技術研究所全体の人事が一覧で見られることは珍しいので、ちゃんと調べて図にしてみました。

人事情報をこれだけ一気に見ることができた機会は、東芝から東芝メモリが独立した時以来なのではないかと思います。

これをベースに新任の方がいた場合に更新していけば、しばらくはどこの部署に誰がいるのか?を見ることができそうです。

実質的なポスト減らし?

ここまで、単純に新旧で人事を比較した場合に、客観的に見えてくることです。

キオクシアのプレスリリースでは先端技術研究所の「新設」という表現をしていますが、再編&縮小の方が実態に合っているように見えます。

少なくとも、メモリ技術研究所時代から拡張を目的にした再編とは見えないです。

理由は簡単で、ポストが減っているからです。大企業の部長クラスになるのは、それだけでも非常に難しいことです。中小企業と違って、部下の数も非常に多くなるでしょう。

それだけなることが難しい部長のポストを減らすのは、会社の中で昇進を望んでいる人から見れば、さらに厳しい状況になることを意味しています。

極端な話、1人の会社でも社長は1人ですし、10万人従業員がいる会社でも社長は1人です。従業員が多い会社だと、途中から昇進できるポストが減っていくのは必然なので、部長のポストが減るのは痛手であることは間違いないでしょう。

ここからは私の推測ですが、キオクシアはメモリ不況を受けて1年近く業績が低迷しているあおりを受けて、研究所が体制の縮小を余儀なくされたのではなかろうかと考えています。

業績が悪化すると、研究開発の費用は真っ先に削減されますし、「今」食いつなぐことができなければ未来は無いので、当然と言えば当然です。

逆に、1年近く巨額赤字が続いていても、研究所を持てているキオクシアは、やはり半導体メモリで戦っていくことにおける、研究開発の重要性を認識しているということなんでしょう。

およそ、2年で1世代のペースくらいで開発競争が進んでいくので、研究開発を止めた途端に競争についていけなくなる、半導体メモリならではの競合他社との競争の厳しさを表しています。

研究開発と設備投資に莫大な資金が必要になるが故に、会社自体の資金力が重要である分野です。

大企業で昇進していくのは難しい

最後に、大企業で昇進していくのは本当に難しいんだなとつくづく感じたので、少しだけ書きます。

研究所の中でも、部長クラスまで昇進するのは相当な出世競争があるのは想像に難くありません。

部長クラスまで昇進される方は、長年在籍している方が日本企業の場合多いでしょうが、自分のやっている部門のポストが急に減らされたり、下手すると部門自体が無くなってしまうリスクもはらんでいます。

現代では、課長になることすら難易度が上がっていると言われますが、部長になることはさらに難しいわけです。

日経新聞では、部長クラスの人事までしか公開されませんが、1つの部にいくつか課があると考えると、相当な競争率なんでしょう。

そんな高い競争率の中、課長までなったとしても、会社の業績が悪くなって部長のポストが減らされることもあるわけで、やはり大企業の中で昇進していくのは非常に大変なんだなと感じました。

部長より上のポストになろうとしたら、部長の中での競争なのでさらに厳しい戦いになるんでしょうね。大企業は大変だ。

まとめ

この記事では、キオクシアの先端技術研究所の公開人事を見て思うことを書きました。

先端技術研究所は、メモリ技術研究所の再編&縮小なのではないかというのが、私の見立てです。

記事の内容に明らかな間違いや、誤植、誤解を招く表現等がありましたら、コメントかお問い合わせフォームでご連絡いただけるとありがたいです。(基本的に、頂いたコメント等には全てお返事しております。)

このブログでは、半導体に関する記事を他にも書いています。半導体メモリ業界が中心ですが、興味がある記事があれば読んでみてください。

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この記事はここまでです。最後まで読んでくださってありがとうございました。

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