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日本にこれほど鉄道路線が必要なのだろうか~国鉄分割民営化から35年経った今考える~

みなさんこんにちは。このブログを書いている東急三崎口です。

今回は雑記です。最近明らかに雑記が増えてますね。前回の雑記では退去したのに前の家の家賃が引き落とされていたので確認したら思わぬトラップが隠れていた件について書きました。前回の雑記が今までで一番見てくださった人が多いかもしれません。今回は、いつもと毛色が違う、日本にこれほど鉄道路線が必要なのかということについて書きます。こんなタイトルだと、私が鉄道が嫌いだからこういう記事を書いていると思われるかもしれませんが、それは全く逆です。鉄道が好きな歴でいえば、もうかれこれ20年くらいになります。鉄道が好きであるからこそ、考えさせられることがあるのでそれについて書いていきます。

普段鉄道乗りますか?

みなさんは、普段鉄道に乗りますか。東京・大阪・名古屋のような大都市圏であれば、普段通勤や通学に使われる方も多いかもしれません。一方、大都市圏ではないところに住んでいる方であれば、ほとんど鉄道は使わない方が多いとおもいます。普段鉄道を使う方がいたとしても、車を運転できない学生さんか高齢者の方がほとんどだと思います。というのは、地方の鉄道(今回はJRの路線をイメージして言っています)は大都市圏と比べて圧倒的に本数が少ないです。下手すると、通学需要くらいしか需要がない路線もあるかもしれません。鉄道を使うのが不便であれば、おのずと使う人は減ってしまい、使わざるを得ない人が使うだけになってしまいます。

大都市圏の鉄道の利便性は素晴らしい

一方、東京の鉄道の便利は圧倒的です。都内の場所を人に伝える場合でも、駅名を例に出して伝えることが多いのではないでしょうか。渋谷・新宿・池袋等々ありますが、すべて山手線(正確にはJRだけでも乗り入れる路線が多数ありますが、一番知名度が高そうな山手線を例として出しています。)の駅です。ほとんどの路線は、昼間であれば時刻表をわざわざ見なくてもいい頻度で電車が来ますし、東京で移動するときにわざわざ時刻表を見る人も少ないと思います。人口の多い大都市圏というのは、鉄道にとってとても相性がいい場所なんです。鉄道の長所は、「大規模輸送」を「高頻度」に行えることです。例えば、山手線は全線で11両編成ですが1両に100人乗せることができるとすると、11両編成で1100人を一度に運ぶことができます。しかも、2分間隔で運行すれば1時間で33000人を輸送することができるわけです。33000人っていうと、ライブ会場で言えば明治神宮のキャパシティと同程度です。1時間で明治神宮のライブ観客を輸送できるって、すごいと思いませんか?バスだと1台に100人乗っても330台要りますし(さすがに非現実的ですよね)、自家用車だと1台に3人乗ったとしても10000台は必要です。渋滞を考えると非現実的ですし、いくら駐車場があっても足りないくらいでしょう。山手線の例を出しましたが、鉄道は大量輸送をするに値する需要がある大都市圏では長所をいかんなく発揮できる素晴らしい交通機関なんです。

地方の鉄道路線はというと

さて、話は大都市圏から地方に移ります。地方と言っても場所によりけりですが、一般的な話をしても難しいので私が高校生まで住んでいた九州の例を出しましょう。九州の一番大きな都市といえば、福岡市です。鉄道の駅名だと、博多駅が有名でしょう。山陽新幹線の終点であり、JR九州のターミナル駅です。博多駅まで50km程度の距離のところに最寄り駅がありました。(最寄り駅というと、都会に住んでいる方はどの路線の最寄り駅かを考えるかもしれませんが、地方だと基本的に最寄り駅はJRしかありません。)だいたい、30分に1本の間隔で特急列車が走っていて、45分くらいで博多に出ることができます。30分に1本しか特急が無いと、時刻表を見て乗ることになります。1本逃した時のロスが大きいですからね。50km程度の距離を中央線で例えると、高尾から東京くらいの距離です。東京もしくは高尾から、中央線に乗るときにいつ着くかを調べることはあるかもしれませんが、時刻表を見て乗るかたはいるでしょうか。あまりいないんじゃないかと思います。中央線は、朝夕のラッシュ時はすごい本数走ってますからね。私の地元の話を例に出しましたが、場所によっては特急がそもそも走っていないとか、1日数本しか電車が来ないなんて路線もあるかと思います。地方の鉄道はどこもそんな状況です。実際に、JR九州も鉄道事業は赤字です。

JRはかつて国鉄だった

タイトルにJRはかつて国鉄だったと書いていますが、文字通り1987年4月1日に国鉄が民営化されJRが発足しました。それまでは、日本国有鉄道という特殊法人でした。(特殊法人といっても国が出資しているので事実上国有ってことです。) よく考えると、国鉄を知らない人も増えてきているんじゃないかと思います。(かくいう私も、国鉄時代には生まれていませんし。)国鉄の時代は、今のJRの路線はすべて国鉄が管理していました。北海道から九州まで一つの法人で運営されていたわけです。なので、導入される車両も全国で運用されていました。今では、東京と大阪で使われている車両が違いますが、昔は同じ車両が使われていました。国有だった鉄道事業が民営化されたのは、色々理由があるとされていますが、表立った一番の理由は借金が増えすぎてとてもじゃないけど返せない額になったためだと言われています。1986年時点での借金の総額は37兆円にも上ったようで(この数字はwikipediaから引用させていただきました)、借金の利払い額(借金についた利子のことです)が本業の利益より大きくなっていたようです。普通の企業であれば、そんなとんでもない額の借金はできませんし、利払いが利益を超えればどう考えても倒産してます。でも、事実上国営だったのでつぶれなかったわけですね。借金は返せないけれども、交通インフラとしての鉄道事業を辞めますってわけにもいかないので、借金を棒引きしたうえで、国鉄を分割して民営化して新しい会社が鉄道を運営する形を取ることになったようです。こういう経緯もあって、新しく作られたJRは国鉄が作った借金をほとんど帳消し(厳密にいうと少しだけJR負担分がありました)にしてスタートしたわけです。さて、国鉄が作った借金はどこにいったんでしょう。実は、借金は国鉄清算事業団という団体が引き継ぎました。しかし、借金の額が額なだけに返せるわけもなく、かつ当時はバブル期だったのでむしろ借金の額が増えた形で1998年に国鉄清算事業団は解散し、残った借金は国の一般会計に組み入れ(要は税金で負担しますってことです)られて、今も返済が終わっていない状況です。ちなみに、財源はたばこ税が使われているようです。

JR6社が民営化後に開業した路線

国鉄の債務のことで話がそれましたが、国鉄が分割民営化してできたJR各社はこちらです。

  • JR北海道
  • JR東日本
  • JR東海
  • JR西日本
  • JR四国
  • JR九州
  • JR貨物

全部で7社あります。国鉄から分割された企業は、厳密にいうと他にもいくつかあるんですがメインはこの7社です。この中で、一般の人が使おうとして使えるのはJR貨物を除く6社です。これらの6社がJRになってから、新規に開業した路線はいくつあるでしょうか。各会社別にみていきます。(この集計では新幹線は除きます。)

JR北海道

JR北海道が民営化後に新規開業した路線は次の2つです。

  • 海峡線
  • 千歳線

海峡線は、青函トンネルが開業したときに同時に開業しましたし、千歳線は新千歳空港が開港したときにアクセス線として作られたものです。こう見ると、JR北海道として需要があるから新しく作った路線は皆無だといえます。

JR東日本

次にJR東日本を見ていきます。JR東日本が新規に開業した路線は3つです。

  • 仙石線・東北本線接続線
  • 相鉄・JR直通線
  • 上野東京ライン

JR東日本でも新規開業した路線は少ないです。

JR東海

JR東海が新規に開業した路線はありませんでした。

JR西日本

JR西日本が新規に開業した路線は、5つです。

  • 瀬戸大橋線
  • 関西空港線
  • JR東西線
  • (可部線の一部)
  • おおさか東線

可部線の一部区間は、前に廃止になっていた路線を復活させただけなので、新線というくくりからは外すと4つになります。

JR四国

JR四国が新規に開業した路線は1つです。

  • 瀬戸大橋線

瀬戸大橋が開業したときに、瀬戸大橋線が開業したっきり新規路線はありません。

JR九州

JR九州が新規に開業した路線はありませんでした。

赤字の地方路線を維持する理由は?

JR6社が新規に開業した路線を見てみましたが、実は国鉄分割民営化後に需要があるから新規に開業したJRの路線ってほとんどないんですよ。青函トンネルと瀬戸大橋は、国鉄時代に計画されましたが開業がJRの時代になっただけなので、JRが新規に開業したという意味からは少し違ってきます。JRになってから新しい新幹線は開業していますが、在来線はほとんど開業していないということがわかっていただけたかと思います。

新規に路線が開業していないということからわかるとおり、今JRの路線となっているほとんどの区間は国鉄時代に作られた路線です。そして、地方ローカル線や新幹線開業に伴って並行している在来線がかなりの数廃止されています。大都市圏の路線は黒字を出せるでしょうが、地方の路線は基本的に赤字になってしまいます。地方の路線は基本的に赤字なのに、赤字路線をなぜ企業が運営しているんでしょうか。その理由は、廃止できないからの一言につきます。国鉄時代に、全国に鉄道が開業していた時代は今ほど高速道路網も発達しておらず、飛行機も大衆化していなかったので、移動の手段といえば鉄道でした。そのため、全国津々浦々に鉄道路線が必要だったんです。

鉄道が地方のインフラである時代は終わった

しかし、現代において移動の手段で地方に行く場合に鉄道をあえて使う理由があるでしょうか。高速道路網の発達に伴って、高速バスは鉄道が走っていない都市にも直通していて、鉄道より本数が多いことがよくあります。鉄道でつながっている都市間の移動であったとしても、高速バスの方が本数が多くて安いことが多いはずです。つまり、大都市圏と新幹線を除いて鉄道は人々の移動の手段ではなくなりつつあるわけです。地方に行けばいくほど、自家用車の保有率が上がりますし、むしろ車が無いと生活できない場所もたくさんあるはずです。このように、地方では鉄道が人々の移動の手段ではなくなってしまった今の時代に地方ローカル路線を維持するのは困難なのは明白なわけです。税金を投入すれば路線を維持することは可能かもしれませんが、それでは国営で莫大な借金を抱えた国鉄時代に戻っているのと同じです。そう考えると、赤字でありかつ貨物列車等の需要が無い鉄道路線は廃止せざるを得ない状況になっていると私は考えます。

まとめ

今回は、日本にこれほど鉄道路線が必要なのかということについて書きました。長くなりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございます。この記事は、自分の中で書きたくなったので書きましたが、自分が書きたい記事を書いてもあまり読まれないことが多いのでここまで読んでくださって本当にありがとうございます。記事の中でよくわからない点や、内容についてご指摘がありましたら、コメント欄かお問いあわせからご連絡いただければお返事できるようにいたします。それでは、今回はここまでです。次回の記事でお会いしましょう。

雑記

Posted by tokyu351