辞めない方がいい会社の特徴3選~転職を考えたときに今いる会社に残った方がいい場合~

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この記事では、転職を考えた方向けに、辞めない方がいい会社の特徴を3つに絞って解説します。転職を意識したときに、今の会社に残るのか他の会社を探すのかを迷うことはよくあります。転職先に内定が出たあとだったとしても、本当に今いる会社を辞めていいのか悩むこともあります。転職を考えているけれど、今の会社を辞めていいのか迷っている方や、そもそも今いる会社は辞めない方がいい会社にあてはまるのかを考えている方に3つに絞って辞めない方がいい会社の特徴を解説します。

結論から言うと、辞めない方がいい会社の特徴は次の3つを満たしているときです。

  1. 会社が現金をたくさん持っている
  2. 安定した収益が見込める
  3. 業界のシェアが1位

3つ特徴を挙げましたが漠然としているので、1つ1つ解説していきます。

目次

1.会社が現金をたくさん持っている

最初に重要なのが、会社が現金をたくさん持っているということです。そんなことを言われても、勤めている会社がどのくらい現金を持っているかなんて、経理部門の方でもない限り普通の社員であればわかりませんよね。そもそも、会社が現金を持っているということは、何を見ればわかるのでしょうか。実は、勤めている会社が上場企業の場合であれば、必ず見ることができます。上場していない会社の場合だと、公開されていない場合もありますが、社内資料で見ることができるかもしれません。会社が現金を持っているかどうかは、何を見ればいいのかというと、その会社の貸借対照表です。

貸借対照表なんて読んだことが無いという方は、簡単に貸借対照表の読み方を解説しているこちらの記事を読んでみてください。

上場企業であれば必ず決算書類を公開していて、決算書類の中に貸借対照表が出てきます。貸借対照表の中で資産の部にある、「現金および現金同等物」がどのくらいの額あるか見てみましょう。

例えば、お金を持っている会社の例として任天堂の貸借対照表を見てみます。2022年3月期の貸借対照表がこちらです。

資産の部だけ出していますが、資産の部の流動資産欄の一番上にある「現金および預金」を見ると1.2兆円あります。(単位は百万円単位で表されています。) 一企業が1.2兆円現金を持っているって、すごいことだと思いませんか。これは、単純に年間1000億円の赤字を出し続けたとしても、借金せずに12年間しのげることを意味しています。もちろん、任天堂の2022年3月期の営業利益は4700億円なのでそんな心配はいりませんが。

これだけ潤沢に現金を持っているということは、過去の利益を積み上げている証拠です。また、借金しないでも1.2兆円手元にあるわけですから、倒産するリスクは極めて低いわけです。会社が利益を出していくためには、借金をすることもありますし、経営の効率を考えると手元の現金が多ければ多いほどいいというわけではありませんが、少なくとも手元に潤沢に現金があれば倒産するリスクはとても低くなります。これは、会社に勤めるサラリーマンの立場からすれば理想的な状態です。

2.安定した収益が見込める

次に重要なのが、勤めている会社が安定した収益を見込める構造になっているかどうかです。安定した収益を見込めるパターンは大きく分けて2つあります。1つ目は、ストック型のビジネスであること。2つ目は、消耗品を扱っていることです。それぞれ解説していきます。

ストック型のビジネス

ストック型のビジネスとは、簡単に言うと会社がインフラを持っていて、一度インフラを完成させれば半自動的にお金が入ってくるビジネスのことです。例えば、携帯電話会社が挙げられます。携帯電話の回線を提供している会社は、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天モバイルの4社があります。楽天モバイルは、後から参入していて苦戦しているので今回の話からは外します。楽天モバイル以外の3社は、基本的に携帯電話の通信向けに通信網を持っていて、その通信網を使った顧客から料金を取ることで儲けています。携帯電話の通信網は、全国のネットワークなので作り上げるまでに莫大なコストと時間がかかります。しかし、一度作り上げてしまったあとは、通信網を使っている顧客から月額使用料という形でコンスタントに収入を得ることができます。もちろん、通信網のメンテナンスは必要ですが、一度顧客を獲得すれば毎月使用料を得ることができるわけです。極論、ある程度の顧客がいれば新規顧客を獲得しないでも一定の収入を得ることができます。

つまり、インフラを持っていてそのインフラを使ってもらうことで毎月定期的な収入を得ることができる形のビジネスをやっている会社は、それほど頑張らなくても安定した収入を見込むことができます。もちろん、急激に利益を伸ばすことは難しいですが、逆に言うと急激に利益が減ることは余程なことがない限り無いわけです。つまり、会社で働こうとした場合に働く会社のビジネスの収益が安定していることは、会社が倒産するリスクを減らしてくれます。その会社で長く働く目線で見れば、会社の収益が安定していることは非常に良いことではないでしょうか。

食料品・日用品を扱っている

ストック型のビジネスをしている会社は収益が安定していると書きました。正直なことを言うとストック型のビジネスをしている会社はそれほど多くありません。というのは、多くの会社(小売業・製造業・建設業など)は何かしらのモノやサービスを売って収益をあげています。つまり、顧客に対して何らかのモノやサービスを売る必要があるわけです。携帯電話の使用料を払う場合と違って、人が何かモノやサービスを手にする場合には、必要になった時に買うことになります。すると、人が買ってくれないとモノやサービスが売れず、会社の収益にはなりません。

しかし、モノやサービスを売っている会社でも携帯電話の使用料のように毎月ある程度コンスタントに買われる商品があります。それは、食料品や日用品です。食料品や日用品は、人間が生活するうえで必要不可欠なものなので、多少景気が悪かろうがコンスタントに使います。しかも、使ったら無くなるのである程度安定して売れるわけです。対照的なのが、パソコンや自動車です。パソコンや自動車は、生活の中で毎日使う方はたくさんいらっしゃると思いますが、毎月買い替えたりしないですよね。もちろん、日用品と違って1つ1つの値段が高いので、1回売れたときの利益は日用品より高いですが、コンスタントに売っていくには新しいお客さんを開拓し続けなければいけません。

この観点からすると、食料品や日用品のような人間の生活に直結しているモノやサービスを作っている会社の収益は安定しているといえます。

3.業界のシェアが1位

辞めない方がいい会社の3つ目の特徴として、業界のシェアが1位ということが挙げられます。業界の中のシェアが1位ということはどういうことかというと、その業界で一番規模が大きいということです。シェアを表す時に、何を指標にするのか(売上高・契約者数・純利益などが考えられます)は業界によって違いますが、シェアが1位であることは非常に大きいです。

その理由は、業界の中でシェアがトップであるということは、ある程度価格を決定する力を持っているからです。というのは、シェアが1位でない場合を考えればわかります。シェア2位の会社の立場からすると、シェア1位の会社が値上げをしないのに、2位の会社が値上げをすれば顧客は1位の会社の製品を買うことが容易に考えられます。一方、シェア1位の会社の立場からすれば、2位以下の会社と比べて自社のシェアが大きいわけですから、値上げをして顧客が他の会社から買うにしても2位以下の会社から探すしかありません。しかし、シェアが大きいが故に他の会社が増産できなければ1位の会社から買うしかないわけです。また、1位の会社が値上げをすれば、2位以下の会社は後追いで値上げをするかそのままの価格で戦うかを選択する必要が出てきます。値上げをしない場合、シェアが劣っているので1位の会社の利益には追い付けませんし、値上げをすれば1位の会社の顧客から買ってもらうことは難しいでしょう。とすると、シェア2位以下の会社は1位の会社の値付けに対してある程度追従するしかないわけです。これは、値下げの場合も同様です。つまり、シェア1位の会社であるということは、規模が大きいことも強みですが、価格決定権がある程度あるということも強みになります。ですので、業界シェア1位の会社はそれだけで有利な戦いをしているわけです。

まとめ

この記事では、転職を考えた方向けに辞めない方がいい会社の特徴を3つに絞って解説しました。3つの特徴をおさらいします。

  1. 会社が現金をたくさん持っている
  2. 安定した収益が見込める
  3. 業界のシェアが1位

これら3つの特徴を全ておさえている会社に勤めていらっしゃる方は、サラリーマンで働くのであれば今働いている会社に居続ける方が得策だといえます。その理由は、同業他社に転職しても会社の儲けやすさが全然違うからです。どうしても異業種に転職したい場合だったとしても、この記事で紹介した3つの特徴を押さえている会社を探すと、会社の利益の出しやすさが全然変わってくるので参考にしてみてください。

おわりに

長くなりましたが、ここまで読んでいただいてありがとうございました。記事の中でよくわからない点がありましたら、コメント欄かお問いあわせフォームからご連絡いただければお返事できるようにいたします。このブログで、転職について解説している記事を関連記事で紹介しています。他に気になった記事があれば読んでみてください。それでは、今回はここまでです。次回の記事でお会いしましょう。

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