みなさんこんにちは、このブログを書いている東急三崎口です。
新ジャンル記事ということで、半導体関連を中心に、その日に私が気になったニュースを5本程度紹介していきます。
それでは、東急三崎口セレクションの2024/7/2のニュースを紹介していきます。
2024/7/2に気になったニュース記事5選
2024/7/2に出たニュースで私が気になったのは、この5本です。
Rapidusの顧客は十分にいるのか 米アナリストの見解
(EE Times 2024/7/2配信)
ECTCのプレナリーセッションで新材料のスタートアップ3社を紹介
(EE Times 2024/7/2配信)
Taiwan Reportedly to Accommodate up to 20 More Large Plants Due to Power Constraints
(Trendforce 2024/7/2配信)
SK、半導体投資に12兆円
(日本経済新聞 会員限定記事 2024/7/2配信)
半導体株、NVIDIAの次はメモリー 上昇率が指数の2倍
(日本経済新聞 会員限定記事 2024/7/2配信)
1:Rapidusの顧客は十分にいるのか 米アナリストの見解
1本目は、EE Timesから出ている、Rapidusの顧客は十分にいるのか?という記事です。
小池社長のインタビューの内容は、従来のバッチ式から枚葉式にして短TAT化することで、量産を加速させることは可能だという従来通りの内容でした。
一方で、米アナリストはRapidusのプロセスは立ち上がっていないことから、先を予測することは困難だと考えているようです。
加えて、Rapidusがファウンドリして商用化する場合は、Rapidus自身で顧客を見つける必要があると指摘しています。
2nmプロセスを立ち上げるだけでも一山ありますが、商業的に軌道に乗せるためには顧客からの受注が必要なため、米アナリストの指摘は至極真っ当な意見だと思います。
Rapidusの顧客は十分にいるのか 米アナリストの見解
(EE Times 2024/7/2配信)
2:ECTCのプレナリーセッションで新材料のスタートアップ3社を紹介
2本目は、EE Timesから2つ目でECTCでの新材料スタートアップ企業の紹介記事です。
材料開発をスタートアップでやれるのが、すごいなと感じました。
1つ気になった技術は、タングステン酸ジルコニウムを分散させた複合材料です。一般的には、温度が上がると物質は伸びますが、タングステン酸ジルコニウムは縮む特性を持っています。
うまく混ぜてやれば、熱膨張係数をコントロールできる可能性があるところに、将来性があると感じました。(モノになればの話ですが。)
ECTCのプレナリーセッションで新材料のスタートアップ3社を紹介
(EE Times 2024/7/2配信)
3:Taiwan Reportedly to Accommodate up to 20 More Large Plants Due to Power Constraints
3本目は、Trendforcfceからです。台湾の半導体工場の拡張が、電力需要で頭打ちになるのではないかという趣旨のことが書かれていました。
EUV露光装置は1台で1MWの電力を消費するとされ、先端半導体工場の建設は直接的に電力需要の増大を意味します。
一方で、電力供給能力は、簡単には増やせないインフラです。データセンタ建設などでも消費電力は増えることが予測されるので、需要がひっ迫すると電力の奪い合いになる可能性を秘めていると、私は考えています。
Taiwan Reportedly to Accommodate up to 20 More Large Plants Due to Power Constraints
(Trendforce 2024/7/2配信)
4:SK、半導体投資に12兆円
4本目は、7/1にTrendforceから出ていた、SK Hynixが750億ドル相当の投資を行うことを日経新聞が報じた記事です。
750億ドルは、12兆円相当になるんですね。日本円で書かれると、額の大きさを直感的に理解しやすくなる気がします。(どっちにしても、大きすぎてわかりにくいかもしれないですが。)
1企業が、2028年までに12兆円の投資ですから、メモリも投資競争になっている感があります。(あのメモリ不況は何だったんでしょうね。)
SK、半導体投資に12兆円
(日本経済新聞 会員限定記事 2024/7/2配信)
5:半導体株、NVIDIAの次はメモリー 上昇率が指数の2倍
最後は、先ほどと同じ日経新聞から出ている、NVIDIAからメモリーという株式投資家向けの記事です。
半導体関連の指数(SOX)よりも、メモリメーカーの方が株価上昇率が高いそうです。
昨今の生成AIブームに牽引されたHBM需要で、DRAMメーカーは活況を呈しています。一応、メモリメーカーは日本にもあるんですが、非上場なので株式という面では除外されてますね。
半導体株、NVIDIAの次はメモリー 上昇率が指数の2倍
(日本経済新聞 会員限定記事 2024/7/2配信)
まとめ
今回は、2024/7/2発の記事で私が気になった半導体ニュース5選を紹介しました。
連載の2本目でした。コメント・ご意見等あればお気軽にどうぞ。基本的に平日の夜に更新していく予定です。
このブログでは、半導体に関する記事を他にも書いています。半導体メモリ業界が中心ですが、興味がある記事があれば読んでみてください。
この記事はここまでです。最後まで読んでくださってありがとうございました。
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