乃木坂46のシングル売上とライブの動員数のトレンドを読み解く

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みなさんこんにちは。このブログを書いている東急三崎口です。

この記事では、乃木坂46のシングル売上とライブ動員数の関係性を読み解いていきます。

乃木坂46とAKB48のシングル売上のトレンドについて考察した記事を出しているので、こちらも是非読んでみてください。

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【更新情報】
2023/12に2023年分のライブ動員数とシングル売上の情報を更新しました。

目次

乃木坂46のシングル売上のトレンド

まず、乃木坂46のシングル売上のトレンドについてみていきます。

以前の記事で、コロナ後の初めて発売されたシングルまでのトレンドについては紹介しています。
今回は、そのあとに発売になったシングルの売上も追記していますよ。グラフにするとこのようになります。

今までで最高の売上になっているのは、20thのシングル「シンクロニシティ」で、最低の売上は29thのシングル「Actually…」です。

グラフにしてみてみると、1stシングルから20thシングルのシンクロニシティまではおおむね右肩上がりでシングル売上が増えています。

一方、シンクロニシティから少しシングル売上が減少していたところに、コロナ禍が直撃して急激に売上が減少しています。

これは、CDに握手会の応募券を付けて売っていたところに、コロナ禍で握手会ができなくなった影響が強いです。

コロナ禍で売上が急減したあとも、売上の減少が止まっていませんでしたが、今のところ29thシングルのActually…で底を打ったように見えます。

33rdシングルの「おひとりさま天国」までの売上枚数を集計していますが、Actuallyでシングル売上は底を打って、シングル売上は回復傾向にあります。

とはいえ、コロナ禍前の売上までは戻っていないのが現実です。最近は、リアル握手会が再開され始めましたが、表題シングルで100万枚(オリコンチャートの数ですが)まで戻るのは少し難しいように見えます。

乃木坂46のライブの種類

さて、乃木坂46のシングル売上についてみたので、次は乃木坂46のライブ動員数について考えていきます。

乃木坂46は、大きなライブが2種類あります。

・Birthday Year Live(通称バスラ)
・真夏の全国ツアー

Birthday Year Live

Birthday Year Liveは、乃木坂46が結成された2/22近辺に開催されるライブです。

初期の頃から開催されていて、2023年現在で11回開催されています。

関東圏で開催されることが多く、最近では3~4日開催となることが多いです。

真夏の全国ツアー

真夏の全国ツアーは、夏の時期に地方都市でライブを開催するツアーです。

地方都市といっても、開催されることが多いのは名古屋・大阪・福岡・仙台などの都市です。

最近では、各都市で2日間開催になることが多いです。

卒業コンサート

Birtyday Year Live・真夏の全国ツアーと別に開催される大きなライブは、卒業コンサートです。

乃木坂46のメンバーで、卒業コンサートが単独で開催された例は少なめですが、一定以上の集客が可能だと判断されると行われるんでしょう。

多くの卒業ライブは、Birtyday Year Liveや真夏の全国ツアーにくっつけた形で行われますが、単独日程で行われる場合もあります。

ライブの観客動員数のトレンド

乃木坂46のライブの観客動員数のトレンドをグラフにしてみます。今回着目したのは、先ほど紹介した3つのライブです。

・Birthday Year Live(通称バスラ)
・真夏の全国ツアー

・単独卒業コンサート

真夏の全国ツアーとBirthday Year Liveの推定動員数はこのようになります。

全体的に真夏の全国ツアーの方が動員数は多いです。
当たり前といえば、当たり前で地方都市を数か所回って複数日ライブをするので、絶対的な動員数は多くなります。

Birthday Year Liveは関東圏で数日行われるわけですが、日数の割にそれなりの動員数があることがわかります。

真夏の全国ツアーは2020年は中止になっており、Birthday Year Liveは2021年が配信のみの無観客公演となっているので動員数が0になっています。

想定動員数については、各開催年のライブ開催場所のキャパから推定しているので、実際はもう少し少ないかもしれませんが、大きくは変わらないでしょう。

さて、Birthday Year Liveと真夏の全国ツアーと卒業コンサートの動員数を足すとどうなるでしょうか。

グラフにするとこのようになります。

卒業コンサートのキャパは相対的に小さいので、基本的に真夏の全国ツアーとBirthday Year Liveの動員数の合計が、トータルの合計となっています。

ライブの観客動員数だけ見てみると、2018年がピークで年間55万人程度動員しています。

そこから、2020年・2021年はコロナの影響があったので動員数が激減しています。

2022年は、有観客ライブができるようになって、復調はしていますが2018~2019年のレベルまでは戻っていないようです。

2023年を見ると、ライブのトータル動員数は約47万人となっています。齋藤飛鳥さんの卒業コンサートがあった影響は大きいですが、ライブの動員数はある程度コロナ前の水準に近づいているといえます。

シングル売上とライブ動員数のトレンド比較

さてここで、本題であるシングル売上とライブ動員数のトレンドを比較してみます。

自分でグラフを作っていて驚きました。完全に、シングル売上枚数とライブ動員数がシンクロしているんです。

シングルの売上枚数は、新しいシングルが発売されてから何枚売れるかの指標です。

一方、ライブの動員数はライブを設定した時にほぼ決まってしまいます。
というのは、ライブ会場のキャパシティは開催する場所でほぼ決まっており、増減させるのは難しいからです。

一体これは、どういうことなんでしょうか?

運営は慎重にライブ動員数を制御している

乃木坂46のシングル売上とライブ動員数がシンクロしている理由は、運営側がシングル売上をもとにライブのキャパを決めているからでしょう。

ライブ動員数を調べていた時に、少し感じたことがあります。

乃木坂46のライブって、初期の頃と今を比べるとライブ会場のキャパが全然違うんですよね。

地方都市を回る真夏の全国ツアーが顕著なんですが、2013年のツアー時はZepp Nambaとか小さめの会場(小さめと言っても1000人規模で入る会場ではありますが)を並べているんです。

一方、近年では関東圏だと明治神宮野球場・東京ドーム・日産スタジアムなどのとにかくキャパが大きい会場が目立ちます。地方公演でも、関西だと大阪城ホールや京セラドームを使っていることを考えると、非常にファンが増えた影響が大きいんでしょう。

また、地方公演でも関東での公演でも、ライブを行って席を売り切るためには、最低でも席数の2倍以上のファンが存在しないといけないでしょう。(もちろん、チケットが取れれば全国回る方もいらっしゃるとは思いますが。)

そうすると、シングル売上から考えて地方都市であっても、関東であってもライブの席を売り切れるキャパを選んでいると考えられます。

ライブは、ライブのチケット代以外にも物販などで稼ぐことができるイベントなので、運営としてもキャパは増やしつつ確実に席を売り切るための戦略を慎重に考えているんだと思われます。

極論を言うと、日産スタジアムは公称のキャパが7.5万人ですが、10日連続で日産スタジアムでライブをしてチケットを売り切れるかと言われると難しいわけです。10日連続でトータル75万人動員するのはかなり難しいことは、誰が考えてもわかります。

席が手に入りやすくなればファンとしてはうれしいですが、その分チケットの希少性は低くなります。

人間は、希少なものであればあるほど欲しくなる性質を持っているので、乃木坂のライブはチケットの希少性を確保しながら、いかに席を売り切るかという戦略の賜物なのではないでしょうか。

(2023/12/16追記)

ライブ動員数は、コロナが出てくる前の時期と同レベルまで回復していますが、シングル売上はそこまで回復していないことがわかります。とはいえ、シングル売上枚数とライブ動員数はある程度の相関があることは間違いないでしょう。

やはり、シングル売上は乃木坂の曲を買いたいという顕在顧客の数を表しているわけで、ライブ動員数と連動していくのは当然といえば当然になっていくんだと思います。つまり、シングル売上が減少しだすと、ライブ動員数も減少していく可能性は高いといえます。

まとめ

この記事では、乃木坂46のシングル売上とライブ動員数の関係性について考察しました。

シングル売上とライブ動員数はシンクロしており、シングル売上とライブ動員数は連動していることがわかります。

チケットの希少性を確保しながら、いかに席を売り切るかという運営の戦略が重要になっているわけです。

ここまで読んでくださってありがとうございました。AKB48と乃木坂46のシングル売上の違いについて考察した記事も書いているので、興味があればよんでみてください。

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