みなさんこんにちは、このブログを書いている東急三崎口です。
この記事では、キオクシアの企業解説サイトを比較して、内容と執筆意図を考えていきます。ちょっと、いつもと毛色の違う記事です。
結論としては、「個人ブログの記事を読む時には、情報が正しいかどうかをちゃんと判断しないとまずいですよ」ということが皆様にお伝えしたいことです。
キオクシアの企業解説で出てくる上位記事ランキング
まずは、キオクシアの企業解説を読みたい人が、検索した時に出てくる上位記事を見ていきます。(執筆日である2023/10/12のデータです。)検索エンジンはGoogleを使いました。検索ワードは、「企業解説 キオクシア」です。
普段あまり意識しないと思いますが、検索エンジンでの表示順位って結構変動しているんですよ。また、検索エンジンによっても表示されるページが変わります。Yahoo検索とGoogle検索は、同じアルゴリズムを使っているのでほとんど同じ順位が表示されます。しかし、MicrosoftのBingはGoogleとは違うアルゴリズムを使っているので、表示されるページが大きく変わることがあります。
という意味で、「Google検索の結果です」ということを明記しています。
一覧はこちらです。
【「企業解説 キオクシア」で上位表示されるページ】
1位:【半導体企業研究】フラッシュメモリ大手のキオクシアの歴史や業績・年収を徹底解説
2位:【企業解説】フラッシュメモリメーカーのキオクシアについて解説
3位:キオクシアの技術(公式サイト)
4位:キオクシア株式会社 ホーム(公式サイト)
5位:キオクシアってどんな会社? – あさってのテクノロジー
6位:キオクシアは危ない?潰れる?やめとけと言われる理由と評判を解説
7位:【キオクシアの強みと特徴】世界に誇る日本の半導体メーカを徹底解説
8位:企業・グループ情報(公式サイト)
それぞれのページについて、ページの構成と運営者を見ていきます。
1位 【半導体企業研究】フラッシュメモリ大手のキオクシアの歴史や業績・年収を徹底解説
1位で出てくるのが、「【半導体企業研究】フラッシュメモリ大手のキオクシアの歴史や業績・年収を徹底解説」です。
半導体ドットコムというサイトの、キオクシアの企業解説ページです。きれいに作られてるんですよね。よく、こんなにきれいにサイト作れるなぁと個人的に思っているくらいです。
運営者は、ずーぼさんという方で現役のプロセスエンジニアの方だそうです。(プロフィールサイトに書いてありました。)
リンク先はこちらです。(https://www.semiconductor-industry.com/kioxia/)
2位 【企業解説】フラッシュメモリメーカーのキオクシアについて解説
2位で出てくるのが、「【企業解説】フラッシュメモリメーカーのキオクシアについて解説」です。
このサイトの、キオクシアの企業解説ページです。すごい細かいところは説明していないですが、概観としてキオクシアの解説をしています。
運営者は私自身です。リンク先はこちらです。
3位 キオクシアの技術(公式サイト)
3位は、キオクシアの技術というサイトです。ここは、キオクシア株式会社の公式ページとなっています。
リンク先はこちらです。(https://www.kioxia.com/ja-jp/rd/technology.html)
4位 キオクシア株式会社 ホーム(公式サイト)
4位も、キオクシア株式会社の公式サイトのホームページです。
リンク先はこちらです。(https://www.kioxia.com/ja-jp/top.html)
5位 キオクシアってどんな会社? – あさってのテクノロジー
5位は、「キオクシアってどんな会社? – あさってのテクノロジー」です。
あさってのテクノロジーというサイトの、キオクシアの解説ページです。
運営者の方は、「あさって」さんです。サイト構成としては、株式投資にフォーカスした企業分析サイトといった感じです。(すべてのページを読んだわけではないので、間違っていたらすいません。)
リンク先はこちらです。(https://dopodomani.biz/kioxia/)
6位 キオクシアは危ない?潰れる?やめとけと言われる理由と評判を解説
6位は、「キオクシアは危ない?潰れる?やめとけと言われる理由と評判を解説」です。
タレントスクエアというサイトのキオクシアの解説ページです。このページは、他のサイトと違って会社が運営しているページです。
運営会社は、株式会社Prime Partnerさんです。ちょっと今までと毛色が違って、転職を業としている会社が自社で作っているページです。
リンク先はこちらです。(https://talentsquare.co.jp/career/kioxia-review/)
7位 【キオクシアの強みと特徴】世界に誇る日本の半導体メーカを徹底解説
7位は、「【キオクシアの強みと特徴】世界に誇る日本の半導体メーカを徹底解説」です。
半導体業界の企業研究というサイトの、キオクシアの解説ページです。
運営者は「はく」さんで、半導体製造装置メーカーで機械設計をされているそうです。(プロフィールに書いてありました。)
半導体業界の企業研究がメインのサイトのようです。リンク先はこちらです。
(https://handotai-gyokai.com/category/%e4%bc%81%e6%a5%ad%e7%a0%94%e7%a9%b6/)
8位 企業・グループ情報(公式サイト)
8位は、キオクシア株式会社の企業・グループ情報の公式サイトです。
リンク先はこちらです。(https://www.kioxia-holdings.com/ja-jp/about.html)
内容を確認
ここまでは、「企業解説 キオクシア」で検索した時に上位表示されるサイトをざっくり紹介しました。
ここからは、キオクシアの公式ページを除いた4つのサイトについて内容を見てきます。
【半導体企業研究】フラッシュメモリ大手のキオクシアの歴史や業績・年収を徹底解説
このサイトの一番の特徴は、キオクシアの会社全体をさらっと紹介している点です。
東芝の歴史から始まり、フラッシュメモリの構造から、市場シェア、業績、拠点、平均年収などを、簡単に説明されています。業績の部分が、2022年度1Qまでの結果だったのは少し違和感を感じましたが。(2022年度の3Q以降は、大赤字なので更新しない方がましなレベルですが。。。)
最終的な最後のリンク先が、「おすすめの転職エージェント」の紹介ページとなっています。
キオクシアってどんな会社? – あさってのテクノロジー
このサイトの特徴は、会社概要・事業セグメント・製品・競合・拠点・買収合併戦略・成長性の順に記述されています。業績が2021年度までだったので、ギリギリ黒字を保っていた頃のデータでした。
このページでは、特に転職サイトへの登録誘導などもなく、そのままページが終わっていました。意外な例です。
キオクシアは危ない?潰れる?やめとけと言われる理由と評判を解説
このサイトの特徴は、会社が運営しているサイトですが、入り方が特徴的です。いきなり、キオクシアはなぜ「やめとけ」「危ない」と言われるのか?を解説するところから入っています。
そこから、企業情報や業績・早期退職などの情報が書かれています。おそらく、「企業解説 キオクシア」で検索した時に、一番情報量が多いのは、このサイトだと思います。
やはり、個人で運営しているサイトと、企業が運営しているサイトでは、掛けられる費用や人数が全然違いますから、当然といえば当然です。
転職の仲介を業としている企業が運営しているだけあって、転職サイトへの誘導が結構たくさんあります。
【キオクシアの強みと特徴】世界に誇る日本の半導体メーカを徹底解説
このサイトの特徴は、一番さらっと内容がまとまっていることだと思います。
基本情報・特徴・強み・向いている人の順に解説されています。
最終的には、半導体業界におすすめの転職サイトへのリンクがあって、ページが終わっています。
読み手の知識によって見え方が変わる
ここまで、「企業解説 キオクシア」で検索した時に上位表示されるサイトについて見てきました。
全体を見た時に、1つ感じることがあります。会社情報などは、どのサイトを見てもあまり変わらないということです。引用元が公式サイトの情報であることがほとんどなので、変わりようがないという見方もできます。
あとは、業績としてどの時点のものを載せているのか?はサイトによって色々でした。まだ、最新の業績を載せているサイトもあれば、2022年度のギリギリ黒字だったころのデータが載っているサイトまで、まちまちです。
最新の決算情報を知っている人が見れば、「昔のデータが載ってるんだな」と思えるんですが、最新の決算情報を知らない人が見ると、場合によっては「キオクシアって黒字なんだ」という真逆の解釈も起こりえます。
そういう意味では、企業の決算情報などは、必ず発表されている1次データを自分で確認する必要があります。
最終的な誘導が転職サイトへの登録
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、キオクシアに限らずですが企業解説サイトは転職サイトへの登録(または、転職サイトの紹介ページへのリンクへの誘導)リンクがあることが大半です。(実際、私もこういうサイト構成にしています。)
その理由ははっきりしていて、転職サイトって新規登録してもらえると、アフィリエイト収入が入るんです。(もちろん、収入が入る条件は転職サイトによって違います。)
企業解説サイトなんて、その企業に興味を持っていない人は最初から読まないわけで、読者の中に転職希望者がいる確率は高くなります。(転職は全然考えていない業界人もたくさんいらっしゃるとは思いますが。)
実際問題、転職したいなと思っている方が、記事を読んで転職サイトに登録して、結果的に転職に成功してもらったらそれが一番良いと私自身思っています。
ただ、読者の方に1つだけ気を付けていただきたいのは、あまり知識がない業界の解説記事を読むと、ほぼ必ず転職サイトへ登録するリンクが貼ってあったり、転職再緒を紹介するページへの誘導が入っていることです。
そこに書かれている情報が正しいのかどうかを見た瞬間に判断できない場合は、気を付けた方がいいと思います。キオクシアの解説記事は、どのサイトも嘘は書かれていませんでした。(嘘の定義は難しいですが、明らかに事実と反することを書いているかどうかという目で判断しています。)
しかし、webサイトは世の中に大量に存在するので、虚偽の情報が入っていないとは限りません。なので、特に個人ブログに当てはまることですが、情報が正しいものか判断がつかない場合には、必ず裏を取るか、複数のルートで確認するか、知識がある人に確認するか、どれかを行った方が無難です。
自分でサイトを運営しているからなのか、邪悪な気持ちが強いからなのかわかりませんが、最近は個人ブログを読む時には、「どうやって広告に誘導してくるだろうか?」という目線で見ています。
見る目を持って情報を得るのはいいが鵜呑みにするのは避けるべき
記事内でのアフィリエイト広告への誘導について書きましたが、実は2023/10/1に景品表示法(通称ステマ規制法)が改正されて、アフィリエイト広告を貼っている記事には、「この記事には広告が含まれます」とか「この記事にはPRを含みます」とか「この記事はプロモーションを含みます」などの文言を明記しなければ違法になりました。
(このブログにもちゃんと書いてあるので、興味がある方は見つけてみてください。)
ステマ規制法の強いところは、「広告を貼っていることを明示しなかった人」ではなく「広告料を払っている広告主」に罰則があることです。
この規制は、SNSにも適用されていて、広告主から広告料をもらってSNS投稿をする場合にも、広告を含むことを明示しなければいけなくなりました。SNSなどのステルスマーケティングは問題視されていてので、これは当然の対応だと思います。
ステマ規制法によって、ステルスマーケティングへの規制がかなり強化されたのは事実です。法改正から日が浅いので、摘発された例は特に報道されていませんが、webページやSNS投稿は山ほどあるので、違法な状態でステマ規制法に引っかかるものも存在しているはずです。
個人的には、ステマ規制法でSNS投稿とか、アフィリエイトを規制するのは良いんだけれども、テレビCMやWeb CMの誇大広告をもう少し規制してほしいなと思うところではあります。
webページのアフィリエイトに限りませんが、自分が何かしらの媒体で広告を見ているということは、必ず広告主が存在して、掲載されている媒体に対してお金を払っています。
自分が広告を貼る立場になって感じるのが、広告主が広告を出す理由は、広告を通じて新規顧客を獲得し、自社のサービスを利用してもらうことです。広告を見る側の立場に立つと、広告の内容が誇大広告ではないか?という目線を常に持ち続けることが大事なんだと思います。
まとめ
この記事では、キオクシアの企業解説サイトを比較して、内容と執筆意図を考えてきました。最終的には、ステマ規制の話になりましたが、広告を見る時にはちゃんと正しい情報かどうかを判断できる目線を持っていただけると嬉しいです。
ちょっと、雑記みたいになってしまいましたが、キオクシアの企業解説ページをテーマにしたので、半導体のジャンルに入れています。
このブログでは、半導体に関する記事を他にも書いています。半導体メモリ業界が中心ですが、興味がある記事があれば読んでみてください。
この記事はここまでです。最後まで読んでくださってありがとうございました。
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