みなさんこんにちは、このブログを書いている東急三崎口です。
半導体関連を中心に、私が気になった当日のニュースを5本程度紹介していきます。
2024/7/26のニュース記事5選
2024/7/26のニュースで私が選んだのは、この5本です。
SK hynix Approves USD 6.8 Billion Investment for its First Fab in Yongin, Targeting Next-gen DRAMs
Trendforce 2024/7/26配信
SKハイニックス、子会社ソリダイム米上場推進
韓国経済新聞 2024/7/25配信
九州大学、先端半導体の露光技術「EUV」で新会社設立
日本経済新聞 2024/7/26配信
SK hynix Financial Report Exceeds Expectations, with Predicted Memory Capacity Allocation Benefiting Taiwanese Manufacturers
Trendforce 2024/7/26配信
高性能有機ELデバイス、東京農工大らが開発
EE Times 2024/7/26配信
1:SK hynix Approves USD 6.8 Billion Investment for its First Fab in Yongin, Targeting Next-gen DRAMs
1本目は、Trendforce発のSK Hynixが韓国のYonginへの投資を行うという記事です。
SK Hynixは、7/25の決算で好調な業績を発表していました。その直後に、DRAM向けに新拠点への投資を行うという発表を行っています。
これは、SK HynixがDRAM(特にHBM)への投資を今後も続けていくという姿勢の表れでしょう。
利川、無錫に次ぐDRAM製造の一大拠点になると言えます。
今後の工場の立ち上がりが楽しみです。
SK hynix Approves USD 6.8 Billion Investment for its First Fab in Yongin, Targeting Next-gen DRAMs
Trendforce 2024/7/26配信
2:SKハイニックス、子会社ソリダイム米上場推進
2本目は、韓国経済新聞発のSK HynixがSolidigmをアメリカで上場する方針であるという記事です。
これは驚きました。Solidigmは、元々IntelのNAND部門だった大連の工場をSK Hynixが買収したものです。
ずっと赤字だったわけですが、AI特需によるeSSDの需要で黒字転換したようです。
工場が大連にある以上、先端メモリ向けの投資は困難なので、SK HynixがSolidigmをどうするのか?というのは、以前から注目していました。
記事の内容では、新規投資の資金を確保するための上場と書かれていますが、実際のところはeSSDでSolidigmが黒字のうちに株式を売却したいのではないかと私は考えています。
その理由は、大連にあるため先端メモリの投資が困難であることと、元々Intelが適用していたFGのプロセスはSK HynixのCT方式と親和性が低いことです。
大連の工場には拡張余地はありますが、先端設備の投資は困難で、FG方式の3D NANDも積層数が頭打ちになることを考えると、売れるうちに売る選択をSK Hynixが選んだんだと考えられます。
今後、上場のスケジュールがどのようになるのかは注目です。
SKハイニックス、子会社ソリダイム米上場推進
韓国経済新聞 2024/7/25配信
3:九州大学、先端半導体の露光技術「EUV」で新会社設立
3本目は日経新聞の、九州大学がEUVの技術を持つ新会社を設立するという記事です。
あまり詳しいことは書かれていませんが、EUV光の照射や解析・評価を行う会社のようです。
EUV光は、光と書かれますがほとんどX線に近い波長なので、一般的な光と比べて扱いが難しいです。
大学発の会社として、EUVを扱う企業ができるのは、国内の研究開発に資する形になると思われます。
九州大学、先端半導体の露光技術「EUV」で新会社設立
日本経済新聞 2024/7/26配信
4:SK hynix Financial Report Exceeds Expectations, with Predicted Memory Capacity Allocation Benefiting Taiwanese Manufacturers
4本目は、Trendforce発のSK Hynixの決算をベースにした今後の台湾メーカー含めたDRAMについての記事です。
3大DRAMメーカーは、汎用DRAMの製造キャパをHBMに割り振るので、結果的に汎用DRAMの供給が減り、台湾のDRAMメーカー(NANYAなど)が汎用DRAMの供給を伸ばすのではないかという趣旨です。
HBMは特需に沸いていて、汎用DRAMより高く売れるので、汎用DRAMのキャパ不足するということになるようです。
汎用DRAMの供給が減ると、価格は上昇する方向に動くので、台湾メーカーから見ると追い風になる市況になると思われます。
DRAMの供給はタイトになると色々なところから予測されているので、おそらく本当に不足するんでしょう。
SK hynix Financial Report Exceeds Expectations, with Predicted Memory Capacity Allocation Benefiting Taiwanese Manufacturers
Trendforce 2024/7/26配信
5:高性能有機ELデバイス、東京農工大らが開発
5本目は、EE Times発の高性能有機ELデバイスが開発されたという記事です。
有機ELでは、有機分子に対して電流を流して発光させる必要があるので、素子の耐久性が問題になります。
一般的に、金属と有機分子では有機分子の方が電気伝導性は低いことが多いです。
有機ELについてはあまり詳しくないですが、耐久性が上がるのはユーザーからしてもありがたい話ではないかと感じました。
高性能有機ELデバイス、東京農工大らが開発
EE Times 2024/7/26配信
まとめ
今回は、2024/7/26の記事で私が選んだ半導体ニュース5選を紹介しました。
今日のトップニュースは、SK HynixのYonginへの投資決定です。
かつ、Solidigmのアメリカ市場での上場の方針も重要なニュースです。
コメント・ご意見等あればお気軽にどうぞ。
このブログでは、半導体に関する記事を他にも書いています。半導体メモリ業界が中心ですが、興味がある記事があれば読んでみてください。
この記事はここまでです。最後まで読んでくださってありがとうございました。
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