日本航空123便墜落現場である御巣鷹の尾根を訪れて

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みなさんこんにちは。このブログを書いている東急三崎口です。

今回の記事は、日本航空123便が墜落した御巣鷹の尾根の訪問記です。

注:2023/8/21に御巣鷹の尾根へ向かう道路で土砂崩れがあり、御巣鷹の尾根には行けない状態です。
  実際に訪問される際には、道路が復旧しているのを確認したうえで訪問するようにしてください。

目次

日本航空123便墜落事故

御巣鷹の尾根は、日本航空123便が墜落した場所であり、群馬県の山の中にあります。

日本航空123便が墜落した事故をご存知ない方は、wikipediaを参照してください。

簡単に言うと、1985年8月12日に日本航空の123便(羽田発伊丹便)であるボーイング747が、操縦不能になり群馬県の山中に墜落した事故です。

原因は、飛行機についている圧力隔壁の修理ミスが原因で金属疲労を起こし、飛行中に圧力隔壁が破壊され、その影響で垂直尾翼が脱落し近くについていた油圧操縦システムが効かなくなり、操縦不能になったことだと言われています。

お盆の羽田発伊丹便で、ボーイング747の運行であったこともあり、現在(2023/8/24執筆)でも、単独での航空機事故では最大となる520名の方が亡くなりました。(生存者は4名だったと言われています。)

日本航空123便が墜落した地点が、通称御巣鷹の尾根と呼ばれている群馬県の山中です。

御巣鷹の尾根

御巣鷹の尾根の場所は、群馬県の山奥にあります。場所はこのあたりです。

公共交通機関でアクセスするのは困難なので、車で訪れました。

最近まで御巣鷹の尾根へつながっている道路が工事で通行止めだったので、行ける時に行っておかねばと思い今回訪れました。

どこから訪れるにしても、かなりの距離を車で走らなければいけません。といっても、関東甲信越に住んでいる方であれば、車があれば日帰りで訪れることができます。

御巣鷹の尾根は山の上にあるので、現場の近くまでは車で行くことができますが、途中からは山を登らないといけません。

片道1km弱で、30分くらい歩けば到達できますが、山を登るつもりで行った方がいいです。車で到達できるところから、相当急な山道を登ることになります。(登山道は整備されていました。)

現場に立って

現場まで上ると、このようなものがあります。

昇魂之碑と呼ばれる慰霊碑があります。

御巣鷹の尾根を訪れた方が動画を上げられていたので、行ったことが無い方は参考に見てみると雰囲気はよくわかります。

昇魂之碑に至るまでの道に、犠牲者の方の名前が書かれた石がいたるところに並んでいました。

やはり、動画で観ていたとしても、現地に行かなければわからない感覚がありました。

38年前(2023/8/24執筆時点)に起こった出来事であったとしても、その痕跡はいまだにのこっています。

御巣鷹の尾根から逆側を見ると、山に不自然に刻まれたV字の形が見えます。

これは、123便が墜落した時に、山をえぐってできた溝だそうです。

38年経って人々の記憶からは薄れている123便の事故ですが、現場にはその痕跡が残っていて、実際に航空機が墜落したことを無言で伝えているように感じました。

慰霊の園

御巣鷹の尾根から下山したあと、近くにある慰霊施設である慰霊の園にも訪れました。

場所は、御巣鷹の尾根から少し車を走らせたところにあります。

慰霊の園は、123便墜落事故の追悼施設で国道沿いに建っています。

慰霊の園の10kmくらい先に昇魂之碑が建っています。

近くには、当時のことを伝える、展示棟もありました。

落ちないと言われていたボーイング747が墜落したことが、いかに大きな衝撃だったのかを物語っています。
(ボーイング747は、4発のエンジンを搭載していて、4発のエンジンが同時に停止する可能性は非常に小さいと考えられていたわけです。123便の事故では、エンジンが停止したわけではなく、操縦に使われる油圧系統が破壊されたため墜落しました。)

行かねばわからない感覚があった

ここまでが、実際に御巣鷹の尾根と慰霊の園を訪れたときの訪問記です。

ここからは、実際に訪れた感覚を書き残しておきます。

私自身が、123便の事故が起きた1985年には生まれておらず、実際に事故について自分の目でみたことはありません。

123便について知ったのは、高校生の頃「沈まぬ太陽」を読んだ時でした。

本当に、ボーイング747が墜落した事故があって、しかも日本の山中で、520名の方が亡くなったということ自体が、最初は信じられなかったのを覚えています。

それを知ると同時に、一生のうちで一度は現地を訪れてみなければならないと思ったのも、高校生の頃です。(最初に訪れようと思ったときから、10年以上経ってしまいました。)

昨年も訪れようかと思っていたんですが、土砂崩れの影響で道路が通行止めの期間が長かったのでタイミングが合わず、今年やっと訪れることになったわけです。

昇魂之碑や慰霊の園自体の写真は何度も見ていました。ただ、現場に行くと、写真で見たのとは違う見え方をしていました。

山道の険しさもそうですが、本当にここで520名の方が亡くなったんだ、そして自分の意思にかかわらず、思っているよりも死はすぐそこにあるんだということを感じました。

もし、123便の事故のことを知っていて、一度は現地を訪れたいと思っている方がいれば、若いうちに行っておくのがおすすめです。というのは、歳を取って足腰が弱くなると、頂上まで登れなくなってしまうからです。

一度は行ってみたいと思っているけど、という方は是非近いうちに訪れてみてください。冬季は登山道が閉鎖されるので、夏季限定です。

まとめ

この記事は、日本航空123便が墜落した御巣鷹の尾根の訪問記でした。

実際のところ、記事にするのは安易ではないかと思う気持ちもありましたが、38年前の出来事で人々の記憶からも薄れつつある中、本当に起こった事故と、その場所についてちゃんと書き残しておくことの方が大事だと思って書いています。

ただの登山だと思って登っても、あまり感じることは無いかもしれませんが、123便の事故について知っている方が訪れると、感じるものがあると思います。

この記事はここまでです。読んでくださってありがとうございました。

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