みなさんこんにちは、このブログを書いている東急三崎口です。
この記事では、SanDiskの2025年4-6月期の決算について解説します。
2025年4-6月期決算
SanDiskの決算については、こちらのページで見ることができます。
売上高
SanDiskの四半期ごとの売上高の推移を図にすると、このようになります。

2025年1-3月期以降はSanDisk全体の売上高を、それ以前についてはWestern DigitalのNAND部門の売上高を示しています。
SanDiskは、NANDフラッシュメモリ専業メーカ―となりました。売上高のほとんどは、NANDフラッシュメモリによるものだと考えられますが、メモリ不況以後軟調ながら伸びが続いていることがわかります。
一方で、DRAMメーカーのような、売上高の急激な伸びは無く、メモリ不況前の売上高水準までは回復していません。
先期よりは伸びていますが、なかなか本格回復には遠いものがあります。
粗利
SanDiskの四半期ごとの粗利について見てみると、このようになっています。

粗利についても、売上高と同様に、2025年1-3月期以降はSanDisik全社のものを、それ以前はWestern DigitalのNAND部門のデータを使っています。
粗利に着目して見ると、好況と不況の移り変わりが顕著に見えます。
メモリ不況期は粗利が赤字の期がありますが、需要の回復に伴う売上高の回復でプラスに転じています。
その後、2024年後半から、粗利が減少に転じています。
粗利に関しても、先期よりは回復傾向にありますが、本調子ではないように見えます。
利益
営業利益・当期純利益に関しては、Western DigitalとSanDiskは扱っている製品が違い、会社の規模が変わっているので連続性が無いデータとして考えています。
利益に関しては、連続性のないデータなので、図にするのはやめました。次の四半期からは、図で比較していこうと考えています。
貸借対照表
最後に、2025/6/30現在の貸借対照表を図にしています。

貸借対照表は、Western Digitalからのスピンオフで一番大きく変わった点です。
自己資本比率は71.0%でした。
メモリメーカーの自己資本比率だけで見れば、相当上位にくるレベルです。協業しているキオクシアと比べても、SanDiskの方が良いと言えるでしょう。
今後、SanDiskの研究開発および設備への投資がどのように行われるのかはわかりませんが、悪い方向には向かっていないのではなかろうかと感じます。
まとめ
この記事では、SanDiskの2025年4-6月期の決算について解説しました。
今後も、SanDiskには注目していきたいと思っています。
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このブログでは、半導体に関する記事を他にも書いています。半導体メモリ業界が中心ですが、興味がある記事があれば読んでみてください。





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