みなさんこんにちは、このブログを書いている東急三崎口です。
新ジャンル記事ということで、半導体関連を中心に、私が気になった当日のニュースを5本程度紹介していきます。
それでは、東急三崎口が選んだ2024/7/8のニュースを紹介していきます。
2024/7/8のニュース記事5選
2024/7/8のニュースで私が選んだのは、この5本です。
Micron Reportedly Begins 1γ EUV Trial Production in 2024 amid AI demand
Trendforce 2024/7/8配信
枚葉成膜装置Episode™ 1、Episode™ 2 DMRの販売開始とEpisode™ 2 QMRリリース予定のお知らせ
東京エレクトロン 2024/7/8発表
ソニーG・三菱電など8社、半導体に5兆円 設備投資けん引
日本経済新聞(有料会員限定記事) 2024/7/8配信
光電融合の設計ツール、EDAの新しい競争領域へ
日経XTech(有料会員限定記事) 2024/7/8配信
見事な出来栄えのサムスンのQD-LED、LGの高輝度化は見劣り
日経XTech(有料会員限定記事) 2024/7/8配信
1:Micron Reportedly Begins 1γ EUV Trial Production in 2024 amid AI demand
1本目は、Trendforce発の、Micronが1γ世代からEUVを導入するという内容の記事です。
DRAMの大手3社の中で、SamsungとSK Hynixは既にEUVを導入してDRAMを製造することが発表されているので、MicronもEUVを導入することで、3社ともEUVを導入することになります。
各社導入のタイミングは少しずつ違いますが、DRAMの先端品はEUVが必須になりつつあることはわかります。
Micron Reportedly Begins 1γ EUV Trial Production in 2024 amid AI demand
Trendforce 2024/7/8配信
2:枚葉成膜装置Episode™ 1、Episode™ 2 DMRの販売開始とEpisode™ 2 QMRリリース予定のお知らせ
2本目は、東京エレクトロンのプレスリリースです。
枚葉成膜装置のEpisodeシリーズを販売開始するという内容でした。
プレスリリース読んでも、具体的なことはほとんどわからないですが、Siの自然酸化膜除去とTi成膜が云々と書かれているので、配線層のバリアメタル形成用の装置なんでしょうかね。
よくよく読むと、「長らくご採用頂いたTriaseシリーズから~」と書いてあります。Triaseとは何ぞや?と調べて見ると、Ti/TiN/Wの成膜装置のようです。
https://www.tel.co.jp/product/triase.html
コンタクト形成工程で、Si表面に酸化膜が残っていると問題なので、in-situで酸化膜除去とTi成膜ができるようになっているんだと思われます。
枚葉成膜装置Episode™ 1、Episode™ 2 DMRの販売開始とEpisode™ 2 QMRリリース予定のお知らせ
東京エレクトロン 2024/7/8発表
3:ソニーG・三菱電など8社、半導体に5兆円 設備投資けん引
3本目は、日経新聞の日本の電機メーカーが半導体に5兆円の投資という内容の記事です。
見出しだけ読むと誤解しそうですが、2021年から2029年の国内メーカーの半導体関連への投資予定額を合算したら5兆円になりましたよという話です。
ソニー・三菱電機が見出しに出ていますが、キオクシア・ラピダス等の投資額も込々で5兆円なので、メモリ・ロジック・パワー等々を合算した数字に果たして意味があるんだろうか?と私は感じました。
10年前と比べて、日本国内の半導体投資が増えているのは間違いないと思いますが、各社の投資額を合算して〇〇兆円になりますというのは、イマイチ意図が読めなかったです。
ソニーG・三菱電など8社、半導体に5兆円 設備投資けん引
日本経済新聞(有料会員限定記事) 2024/7/8配信
4:光電融合の設計ツール、EDAの新しい競争領域へ
4本目は、日経XTechの、光電融合でEDAが競争領域になるという趣旨の記事です。
光電融合は将来的に必要になるんだろうと思われますが、ベースはシリコンフォトニクスの延長を走ることになるのではないかと思います。
シリコンフォトニクスで難しいのは、Siが発光素子に使いにくい部分です。導波路とか、受光器は良いんですが、肝心の発光素子がSiでは作りにくい部分です。(理由は、Siのバンド構造にあります。)
実現してくれれば一番良いですが、どう光らせるか?が難所でしょう。
光電融合の設計ツール、EDAの新しい競争領域へ
日経XTech(有料会員限定記事) 2024/7/8配信
5:見事な出来栄えのサムスンのQD-LED、LGの高輝度化は見劣り
5本目は、日経XTech初のQD-LEDの記事です。
量子ドット(QD)LEDが試作されていたのは、私自身知らなかったんです。
ディスプレイは詳しくないですが、液晶からOLEDにシフトしたあと、micro LEDに行くのかな?と思っていましたが、QD LEDのような選択肢もあるんだと感じました。コストがOLEDや液晶レベルになるのかどうかは、よくわからないなと思っています。
見事な出来栄えのサムスンのQD-LED、LGの高輝度化は見劣り
日経XTech(有料会員限定記事) 2024/7/8配信
まとめ
今回は、2024/7/8の記事で私が選んだ半導体ニュース5選を紹介しました。
連載の6本目でした。コメント・ご意見等あればお気軽にどうぞ。基本的に平日の夜に更新していく予定です。
このブログでは、半導体に関する記事を他にも書いています。半導体メモリ業界が中心ですが、興味がある記事があれば読んでみてください。
この記事はここまでです。最後まで読んでくださってありがとうございました。
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