ブラック研究室を辞めたいと思って悩んでいるくらいなら辞める選択肢もある~病むくらいなら辞めればいい~

みなさんこんにちは、このブログを書いている東急三崎口です。

この記事では、ブラック研究室を辞めたいと思っている方向けに、ブラック研究室を辞めたらどんな選択肢があるのかについて書いていきます。

私自身、大学に進学して、理系を選択肢大学院まで進んで3年間研究室にいましたが、当時は研究室を辞めようかどうかとても悩んでいました。結果的に私は卒業したんですが、働き始めてから感じること含めて、ブラック研究室を辞めるときにどんな選択肢があるかを解説していきます。

ブラック研究室から脱出する方法としては、4つ提案しています。記事で詳しく解説しているので、是非読んでみてください。

1.耐えて卒業する
2.休学する
3.退学する前提で仕事を探す
4.自分でビジネスを始める
目次

ブラック研究室の異常性

ブラック研究室と言われて、大学や大学の理系の研究室に所属したことがある方はなんとなく想像がつくと思います。一方、研究室に所属したことが無い方はあまり想像がつかないかもしれません。

そもそも、大学や大学院の研究室は学生が教育の一環として配属されます。理工系の大学だと、3年生までは講義の内容を聴いて試験を受ける形がメインですが、4年生は研究室に配属されます。国公立大学だと、1つの研究室に1学年数人が配属されます。例えば、自分の所属する専攻の人数が40人であれば、研究室が8つくらいあって、1つの研究室に4~5人ずつ配属されるような形です。

研究室には大学の教員が所属していて、だいたい教授・准教授・助教がいます。教授は、大学教授で研究室の中のトップです。研究室の中では、教授が最高権力者です。教授は研究室の最高権力者なので、学生は教授に嫌われると大変な目にあいます。

ブラック研究室についてはそれほど報道されませんが、ブラック企業については報道でも取り上げられることがあります。ブラック企業だったとしても、会社で働いている人は基本的に労働者なので、給料が発生します。(残業代が出ない会社なんかもあるかもしれませんが。)

ブラック研究室に配属された学生は、ブラック企業と違って基本的に給料が出ません。(TAやRAなどアルバイト形式で少し給料が発生することはありますが、基本的には無給です。)教育の一環という形なんですが、平日は毎日研究室に行くことが義務だったり、朝から夜遅くまで実験を行わないといけないところもあります。

研究室では、実験を行ってその成果を発表しないといけないことが多いですが、実験をやっても成果が出ないと教員から叱責されることはよくあります。無給で実験をやって、結果が出ないと叱責されるのは、今から考えると異常に感じます。

働き始めてわかったこと

研究室に所属している年齢だと、20代前半の人がほとんどなので会社で働いたことが無い人が圧倒的多数です。会社で働いてみた経験から振り返ってみると、会社は採用の時に人を選びますがどんな人であっても、最低賃金以上の時給を払う必要があります。また、理工系で大学を卒業or在学している人を会社が雇おうとすると、最低賃金レベルの給料では困難でしょう。

冷静に考えると、大学を卒業した大学院生や、大学を卒業しようとしている学生さんを、教育の一環という名目で研究室で無給で使える状況は異常です。そんな異常な環境でも研究室の生活を乗り越えて、大学や大学院を卒業する人が多い理由はなぜなんでしょうか。

この理由は、日本で大企業に就職しようとした時に、大学や大学院を卒業予定の段階で行う新卒採用が一番有利だからです。そうすると、大学や大学院の研究室の環境が多少悪かったとしても、数年すれば卒業できると考えて、ある程度環境が悪かったとしても、新卒採用を目指して卒業してしまおうと考える人が多いわけです。

もちろん、環境は研究室によりけりで、週1回行けば問題ない研究室もあれば、土日含めて毎日研究室に行かざるを得ないところまであります。博士課程まで進めば、給料をもらいながら研究ができる仕組みもありますが、大学の学部生や大学院の修士課程では、基本的に生活できるほど給料がもらえる仕組みはありません。

研究室での研究が好きで、毎日研究していても苦ではない人であれば問題ないんでしょうが、研究が苦だったり、教員から叱責を続けられたりして、研究をやりたくないと感じる人であれば、無給で毎日研究室で実験するのは苦行でしかありません。

会社で働いている時には、まともな会社であれば労働契約を会社と結んで労働者として働きます。労働者であれば、労働関係の法律で保護されています。しかし、研究室に所属している学生は毎日研究室に行っていたとしても、労働者ではありません。

大学or大学院を中退した時に失うもの

労働者であれば、法律的には2週間前までに申し出ることで退職できることになっています。(実際のところは、就業規則などで1か月前までに申し出ることが規定されていることがよくあります。)

研究室の学生は、退学しようとした時には退学を願い出ることはできますが、研究室に所属している場合研究室の教授の承認をもらわないといけません。つまり、教員に叱責され続けて研究室を辞めたい場合でも、その教員の承認をもらわないと退学できない仕組みになっているわけです。

退学すること自体は不可能ではありませんが、大学や大学院を中退すると学生の身分を失うので、退学後どうするのかを考えないといけません。研究室を辞めたくてもなかなか辞められない人がいるのは、研究室は辞めたいけど辞めたあとどうしたらいいのかわからない場合が多いんじゃないかと思います。

研究室にいる人の大半は、新卒採用で内定を持って、研究室生活を何とか乗り切って卒業していきます。私自身は、研究室を辞めようか悩んでいましたが、辞めたあとどうしたらいいのかわからず、結局辞めずになんとか卒業した立場の人間です。

しかし、今となって冷静に考えてみると、辞めようか悩みながら毎日を過ごして、心身ともに消耗していたのをよく覚えています。そして、何よりも勿体なかったと感じるのは、20代前半の時間を辞めようか悩みながら生きていくのに費やしてしまったことです。

大学や大学院を中退した場合、大企業の新卒採用への応募は難しくなります。どうしても大企業の新卒採用に応募したいのであれば、新卒採用で内定をもらったうえで研究室を卒業するのが一番の近道です。

しかし、大企業の新卒採用以外にも働く方法はたくさんあります。研究室を辞めたいほど心身を消耗しているのであれば、研究室を辞める選択肢を一度考えてみるのをお勧めします。研究室を辞めたいけど、辞めたあとどうしたらいいのかわからない方に、ブラック研究室の脱出方法をご紹介します。

ブラック研究室からの脱出方法

ブラック研究室から脱出する選択肢としては、4つ挙げられます。

1.耐えて卒業する
2.休学する
3.退学する前提で仕事を探す
4.自分でビジネスを始める

1.耐えて卒業する

1番最初に思い浮かぶのは、研究室を辞めたい気持ちに耐えて卒業を目指すことです。これは、自分が研究室に居続けて、どうしても新卒採用で会社に勤めたい場合であればありうる選択肢です。

研究室を辞めたくて仕方がない場合は、あまりおすすめしません。なぜなら、研究室の絶対権力者は教授であり、研究室の環境を変えるのは自力では不可能だからです。

2.休学する

2つ目の選択肢としては、大学や大学院を休学することです。休学時にも申請は必要ですが、退学と比較するとハードルは下がります。休学というと、半年単位で申請できる場合が多いです。休学は、休学期間が明ければ復帰することができるので、退学と比べると大学に復帰する余地を残しています。

一度、休学してみて自分が研究室を続けることにどのくらい価値があるのかを考えてみるのは一手です。おそらく、研究室を辞めようか考えているくらいであれば、心身共に疲弊している可能性が高いので、一度時間を取って自分の選択を冷静に考える期間を取ることもできます。今の環境に耐えられないと感じるのであれば、休学は選択肢に入ってきます。

3.退学する前提で仕事を探す

3つ目の選択肢としては、退学する前提で仕事を探すことです。私が研究室を辞めようか悩んでいた時には、退学してしまったら、仕事を探すことはできないんじゃないかと考えていました。しかし、今となって考えれば20代前半であれば、仕事を探すことはできます。

また、新卒採用で大企業に入ったとしても、その会社にずっと居続けるとは限らないですし、早めに仕事を始めるのはメリットにもなりうると思います。仕事を探して、毎月の収入さえ確保できれば、生活していくことはできます。

退学する前提で仕事を探す場合のやり方は、「中退を前提にした仕事の探し方」のところで詳しく説明します。仮に中退しなかったとしても、研究室に行くのが辛くてしょうがない状況で心身を消耗していたとしても、「辞めたら他の道がある」と自分の中に選択肢を持っておくと、精神的にも楽になります。

4.自分でビジネスを始める

研究室に通い続けていると難しいかもしれませんが、4つ目の選択肢としては自分でビジネスを始めることがあります。もはや、研究室を辞める辞めない以前の問題かもしれません。研究室にいる大半の人が、新卒採用で内定を得て、研究室を卒業して働き始めるのは、研究室を卒業しても会社で働かないと収入が得られないからです。

逆に言うと、会社で働かなくても収入が得られるのであれば、無理に研究室に行く必要もないですし、新卒採用で就職活動をする必要も無いわけです。20年前であれば、話は違うかもしれませんが、今ではyoutubeの動画投稿で稼ぐこともできますし、稼ぐ方法は色々あります。

中退を前提にした仕事の探し方

さて、ここでは中退を前提にしたときの仕事の探し方を紹介していきます。

中退を前提にて仕事を探す時に大事なのは、中退でも採用したい会社を紹介してくれる就職サイトやエージェントを使うことです。

20代前半であれば、新卒採用向けの就職活動サイトは充実していますが、新卒向けのサイトで求人を探しても、採用する側が新卒を前提にしていたり、新卒の応募数が圧倒的に多いので効率が悪いです。

中退や既卒の就職・転職サポートをしているエージェントとして、例えばこんなところがあります。

20代のための就職・転職支援【えーかおキャリア】 20代に特化した就職・転職サービス【第二新卒エージェントneo】 希望の会社で内定が取れる!?【ウズキャリ既卒】 既卒・第二新卒の就職をマンツーマンで徹底サポート!
完全無料でサポート致します【ウズキャリ第二新卒】

研究室にいた当時は気づきませんでしたが、中退したとしても会社で働くことはできますし、中退者向けの就職エージェントサービスもたくさんあります。

研究室が苦しくて辞めたいと感じている方は、登録は無料なのでやってみてください。自分の中に研究室に居続けること以外の選択肢が見えてくると、気持ちも楽になります。

研究室に行くのが嫌だと思っていても未来は変わりません。登録だけでもやってみてください。

まとめ

この記事では、ブラック研究室を辞めたいと思っている方向けに、ブラック研究室を辞めたらどんな選択肢があるのかについて書きました。

働き始めてから振り返っても、ブラック研究室は異常な環境でしたし、ブラック研究室で心身ともに消耗していて未来が見えないのであれば、研究室を脱出する選択肢を持っていると精神的にも楽になります。

おわりに

長くなりましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。記事の中でよくわからない点がありましたら、コメント欄かお問いあわせフォームからご連絡いただければお返事できるようにいたします。このブログで書いている転職関連の記事を、関連記事で紹介しています。興味があれば読んでいただけると嬉しいです。Twitterもやっているので、面白かったらフォローお願いします。それでは、今回はここまでです。次回の記事でお会いしましょう。

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