SK Hynixの2025年10-12月期の決算を解説~スーパーサイクルって本当にあるのかな?~

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みなさんこんにちは、このブログを書いている東急三崎口です。

この記事ではSK Hynixの2025年10-12月期決算について書いていきます。

公式の決算発表資料は、こちらのリンク先から見ることができます。

https://www.skhynix.com/ir/UI-FR-IR01

前の期である2025年7-9月期の決算は、こちらの記事で解説しています。

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目次

売上と利益の推移

まず、売上と利益の推移を見ていきます。

全社売上高

SK Hynixの全社売上高を四半期ごとに図にすると、このようになります。

相変わらず驚異的な伸びが続いています。

全社売上高で約30兆ウォンを超えましたね。あのメモリ不況は何だったのか?と思いたくなるくらいの売上高の伸びです。

メモリ別売上高

SK Hynixは、DRAM・NAND別の売上高も公表しているので、四半期ごとに図にするとこのようになります。

今までと違って、DRAMは間違いなく伸びていますが、NANDも伸びていることがわかります。

おそらく、生成AI向けのハイエンドSSD向けの需要が伸びたんでしょうね。(生成AIのブームが立ち上がった2年前は、HBMのDRAMばかりだったので、NANDの需要が伸びている感じは、依然と少し違った印象を受けています。)

利益

四半期ごとの、粗利・営業利益・純利益について図にするとこのようになります。

粗利は、売上高に連動していて、全四半期比で天に昇りそうな傾きを示しています。

半導体メモリ製造は、固定費産業なので一定以上の売上高が得られれば、そのあとは利益が増えていくだけであるからこそ、こんな利益の伸び方になるんだと感じさせられます。

貸借対照表

次に、2025/12/31時点の貸借対照表を図にしています。

自己資本比率は、68.5%でした。

流動資産>負債ですから、儲かっているときのメモリメーカーですね。やはり、儲けられるときに儲けるのが半導体メモリ製造メーカーの取るべき道なのでしょう。

キャッシュフロー

各種キャッシュフローについても見ていきます。

営業CF・投資CF・財務CFは、全て同じ図に入れ込みたかったんですが、小さくなって見にくかったのでそれぞれ図にしています。

営業CF

四半期ごとの営業CFを図にすると、このようになります。

売上高の増加に伴って、営業キャッシュフローは順調に増えています。四半期で20兆ウォンの営業CFは、驚異的としか言えないです・・・

投資CF

四半期ごとの投資CFを図にすると、このようになります。

稼いだ営業CFから、投資CFが非常に増えていますね。営業CFが増えた分、投資CFを増やしたのでしょう。

財務CF

四半期ごとの財務CFを図にすると、このようになります。

財務CFは、上下していますが借金を返した分とトントンで、若干マイナスの形になっています。

こうやって並べてみると、財務CFがどうなっているのかを見てみると、メモリの好不況がよく見える形になっています。

フリーCF

四半期ごとのフリーCFを図にすると、このようになります。(フリーCFは、営業CF+投資CFで計算しています。)

投資CFが大きかったので、フリーCFは先期比で減っています。ただ、営業利益は増えていますね。

Hynixの今後の展望

SK Hynixの今後の展望を簡単に書きます。

まず、マーケットとしてはサーバー向け中心なのは前から変わっていないようです。モバイル向けやPCは、それほど強くないみたいですね。

サーバー向けは、ハイエンドGPU向けDRAMとハイエンドeSSDが中心です。

世界中が生成AI向けにサーバーの増強を行っているので、この投資が続く限りはHBMの好況は続くのでしょう。ストレージ向けにeSSDも増えていると思われます。

設備投資に関しては、龍仁の1棟目・M15X・清洲のパッケージングに振り向けるようです。

製品に関しては、DRAMはHBM4とGDDR7、NANDは321層が先端になると思われます。

決算資料の全体的な書き方からして、イケイケドンドンに見えます。(メモリ不況期の決算資料は、お通夜のような感覚でした。)

SK Hynixは、生成AIへの投資が続く限りは超好況が続くでしょう。

スーパーサイクル?

最後に、スーパーサイクルの話です。

スーパーサイクルが来ているとは、個人的には思っていませんし、メモリに関してずっと需要が増え続けることは無いと思っています。

一方で、メモリ不況期の底から約3年経ったのを考えると、生成AI需要によるHBMの爆売れは、一つの山だったと感じます。

いつまで続くかは別の話ですが、生成AIへの投資が続く限りはメモリの好況は続くでしょう。メモリが怖いのは、好況期では無いのですが・・・

まとめ

この記事では、SK Hynixの2025年10-12月期の決算について解説しました。

まだまだ、DRAMの伸びは続きそうですね。NANDも売上高が増えてきたので、生成AI需要の恩恵を受けられるようになった感覚です。

記事の内容に明らかな間違いや、誤植、誤解を招く表現等がありましたら、コメントかお問い合わせフォームでご連絡いただけるとありがたいです。(基本的に、頂いたコメント等には全てお返事しております。)

このブログでは、半導体に関する記事を他にも書いています。半導体メモリ業界が中心ですが、興味がある記事があれば読んでみてください。

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この記事はここまでです。最後まで読んでくださってありがとうございました。

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