【改訂版】精密採点DXで90点を目指すには?(2)~音程正確率を上げていく方法論~

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みなさんこんにちは。このブログを書いている東急三崎口です。

今回は、カラオケ採点の見方(音程編)のリライト記事です。ブログを始めて50本を超える記事を書いてきて、今から振り返ると初期の投稿が拙く感じるようになってきました。内容としては、精密採点の結果の見方について書いていて悪くないんですが、記事の質がいまいちだったので加筆しながらリライトしています。今回の記事は、精密採点で90点を目指すには?(音程編)として、点数を上げるために一番重要な音程について解説していきたいと思います。精密採点の採点結果の見方については、前回「【改訂版】精密採点DXで90点を目指すには?(1)~カラオケ採点の結果の見方~」で解説しています。精密採点の結果の見方を詳しく紹介していますので、ご覧になっていない方は前回の記事を読んでから今回の記事を読んでいただけるをわかりやすいと思います。

精密採点DX-Gで高得点を取る方法を、評価項目ごとに解説しています。伸び悩んでいる項目や苦手な項目がある方は、下にあるリンク先から読んでみてください。

目次

音程正確率は精密採点の基礎

精密採点シリーズの採点結果で2枚目の一番上に出てくるのが音程正確率です。

採点結果の紹介でよく出している画面ですが、2枚目の一番上に「音程」のグラフがあって「正確率」として%が出てきます。ここで出てくる%を音程正確率と言っています。(よく考えたら、採点結果を解説する記事でも音程正確率と言っていて、どこの数字を言っているのかちゃんと説明していませんでしたね。見ればわかるので、それほど大事ではありませんが、カラオケ歴も長くて自分が当たり前だと思っていることでも他の方からみたらわからないってこともあると思うので気を付けます。)

精密採点の評価項目が5つあることは、前回の記事で解説しました。5つの項目とは、「音程」「安定性」「表現力」「リズム」「ビブラート&ロングトーン」の5つです。これらの項目の中で精密採点の評価の基礎になっているのが音程です。音程以外の4つの項目は、テクニックをあとから身につけていくことで点数upが望めますが、音程に関しては一番最初に取り組むべきです。高得点(総合点で95点以上)を狙う場合でなければ、だいたいの点数の相場は音程正確率で決まっています。「表現力」「ビブラート&ロングトーン」「安定性」がコンスタントに高い評価を取れる人だと話は変わってくるんですが、精密採点で高得点を取るテクニックが無い場合、音程正確率が70%台だと、総合点は70~85点になることが多いです。同様に、音程正確率が80%台だと総合点が80~95点、音程正確率が90%を超えると90点以上が相場になってきます。つまり、音程正確率がある程度以上無いと100点はおろか90点も到達できないようになっているんですね。というわけで、音程正確率が高いことは精密採点で高得点を取るには外せない条件になってきます。

音程正確率が90%以上取れていなければ練習する必要あり

それでは、実際に精密採点で90点を超えるためにはどのくらいの音程正確率が必要なのでしょうか。音程以外の評価項目で高評価を取るテクニックが無い場合、まずは85~90%を目標にしましょう。その理由としては、音程正確率が80%以下の場合90点を超えるのがそもそもかなり難しくなるからです。音程正確率80%以下で90点を超えるにはどうする必要があるのかというと、音程以外の評価項目で90点以上を取らないといけません。例えばこんな例があります。

この結果は、音程正確率75%ですがギリギリ総合点で90点を超えています。結果のレーダーチャートを見て頂けたらわかるとおり、音程以外の評価項目が軒並み90点超えになっています。こんな例があるので、音程正確率が低いと総合点で絶対に90点が取れないとは言いませんが、かなり難しいのはわかると思います。そもそも、精密採点で音程以外の項目で90点以上をコンスタントに取れる場合は、相当カラオケに慣れている人でしょうから音程正確率も上げていくことができる可能性が高い方だと思います。また、音程以外の評価項目で高得点を取れたとしても、音程が75%だとギリギリ90点を超えるかどうかの総合点になってしまうということもお分かりいただけると思います。

それでは、音程正確率が85%以上あるとどうなるのでしょうか。

探してみるとこんな結果がありました。音程正確率は86%でギリギリ90点を超えています。音程以外の評価項目は、先ほど紹介した音程正確率75%の場合より低くなっています。音程正確率が10%変わっているだけなのに、音程以外の評価項目がかなり下がったとしても90点を超えることができるようになっています。つまり、音程以外の評価項目で高得点を取るテクニックが無かったとしても、音程正確率を上げていくことがそのまま総合点を上げることにつながるんです。というわけで、精密採点で90点を超えたいけど超えられないという場合にはまず音程正確率を85~90%取れるように持っていきましょう。(音程正確率を上げたいけど上げ方がわからないという方もいると思いますが、音程正確率の上げ方についてはのちほど詳しく紹介します。)

精密採点で90点を超えるためだけであれば、音程正確率は85~90%あれば十分可能です。しかし、理想を言うと音程正確率は95%近くあるのがいいです。というのは、音程正確率90%だと全体を見れば9割音程があっていますが、1割外れているってことになります。実際に歌っているときの感覚としては、全体的にある程度音程バー通りに歌えているがちょこちょこ音程バーから外れているような感じだと思います。つまり、9割は合わせられているけれどまだ曲の中で音程が掴めていないor間違って認識している部分があるということです。これが、音程正確率95%を超えてくると、音程バーから外れる部分がほとんど無くなります。音程バーの中での少しのずれの分がカウントされて95%くらいになりますが、ほとんど音程を外すことはなくなります。音程正確率は100%が取れればそれに越したことはないですが、100%はなかなか難しいのでレベルアップを目指す方は95%以上を狙ってみてください。

正しい音程かどうかはどうやって判定されているのか?

ここまで精密採点で目指すべき音程正確率について解説してきました。それでは、実際にカラオケで歌っているときに音程正確率はどのように判定されているのでしょうか。精密採点の時に音程があっているか外れているかを判定している基準は、画面に表示される「音程バー」に出ている音程と歌っている「自分の声」の音程があっているかどうかです。音程バーは、採点時に画面に出てくる白い棒のことです。

精密採点を入れると、カラオケで出てくる画面の上側に白い棒が出てきます。写真の中で横線と白い棒が出てきていると思いますが、この白い棒が音程バーです。(写真の画面は精密採点DX-Gを入れたときのものです。精密採点DXや精密採点Aiだと、少し見え方が変わりますが基本的に画面の上側に出てくる棒が音程バーになっています。)歌う前は、音程バーは白いです。歌う前には白い棒ですが、歌い始めると色が変わります。

マイクに自分の声を入れて歌うと、縦線(ちょっと見にくいですが、ビブラートと書いてる部分の少し上側に黄色い縦の線が入っています)が横に動き始めます。縦線の動くスピードは、曲のテンポや音程バーで表示できている音程の範囲で変わってきます。曲のリズムに合わせて横に動いていく縦線が、歌っている「瞬間」にどの音程であるかを示しています。そして、この画面で自分の出している声の音程がどこにあるかを知ることができます。縦線の少し左側に青く光っている点が見えないでしょうか。この青い点が、自分の声の音程がどこにあるかを示しているんです。ざっくりいうと、音程バーと青い点が合っていれば音程は「あっている」と認識され、音程バーと青い点がずれていれば音程が「ずれている」と認識されます。つまり、音程バーと青い点の位置があうように調整すれば音程があっていることになります。音程を合わせるためには、音程バーと青い点を合わせにいくんですが、ここで注意しないといけないことがあります。それは、青い点を音程バーの「どこに」合わせにいくかということです。実は、「精密採点DX」と「精密採点DX-Gと精密採点Ai」では青い点を合わせる場所が違います。「精密採点DX」では、表示される音程バーの上端に青い点がくるようにすると、音程があっていると判断されます。一方、「精密採点DX-Gと精密採点Ai」では音程バーの中央(上下方向の中央なので、音程バーの真ん中って意味です)に青い点がくると音程があっていると判断されます。そんなちょっとの違いに意味があるのか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、音程バーの上端なのか中央なのかではかなり音が違ってきます。音程バー自体に太さがあるので、音程バーの上端と中央では半音の半音くらい音が違います。半音の半音分音程がずれていると、音程はずれていると判定されるので、音程バーの中央に合わせるべき時に音程バーの上端に青い点を合わせていると、音程が外れていると判断されます。自分自身、精密採点DX-Gが出たときにこのことを知らずに音程バーの上端に青い点を合わせにいって、音程が全然取れないってことがあったので、もし青い点を意識する場合は上端に合わせるのか、中央に合わせるのかに気をつけてください。(最近では、LIVE DAM自体が昔より減ってきているので、だいたいの場合は音程バーの中央に合わせると覚えておいても問題ないのかもしれません。LIVE DAMで採点を入れる場合は、精密採点DXになるのでご注意ください。)

青い点について詳しく書きましたが、精密採点で音程バーを見ている皆さんは青い点よりも歌ったあとの音程バーの色の方に注目しているかもしれません。ご存じの方も多いかと思いますが、自分の声をマイクに入れて歌うと音程バーの色が白から変わります。今回出している写真は、精密採点DX-Gのものなので音程があっていれば音程バーが白から黄色に、外れていれば白から赤色になります。(精密採点DXや精密採点Aiだと、もともとの音程バーの色などに違いはありますが、音程があっていれば黄色系の色になり、外れていると色が別の色になります。)このように、自分が歌っている音程が音程バーとあっているかどうかは視覚的に確認することができます。音程があっていれば、音程バーの色が黄色になるんだから音程バーを全部黄色にできれば、音程正確率は100%になるんだ、と思った方がいらっしゃるかもしれません。実は、全部の音程バーを黄色にするだけでは音程正確率は100%にならないんです。それじゃあ何のために、音程バーの色を変えているんだよと思ってしまうんですが、実際に音程正確率がどの程度なのかを歌っているときに知る方法があるんです。この方法を知ると、音程バーに合わせて歌って音程バーが全部黄色になったとしても全然大丈夫じゃないことがあることがわかります。というわけで、歌唱中に音程があっているかを判断する方法を次に紹介します。

歌唱中に音程があっているか判断する方法

皆さんは、精密採点を入れて歌っているときに、音程バーが右側までスクロールしたあとor途中で星みたいなものが流れてくることに気づいたことはないでしょうか。実は流れてくる星の色によって、表示されている音程バーの領域の音程正確率がおおよそわかるんです。流れてくる星のパターンは、「虹色」「黄色」「赤色」「青色」「なし」の5種類あって音程正確率は虹色が一番高く、星が流れてこない場合が一番低いです。それぞれについて紹介していきます。

虹色

まず、一番音程正確率が高いと判断されている「虹色」です。虹色の星が流れてきた場合は、音程正確率90%以上だと判断されています。

実際にカラオケで歌っているときに、虹色の星が流れてくると音程バーの周りにキラキラした星が流れてきます。音程バーを横に動いている縦棒が右側にあるときに星が流れてきやすくなっています。音程正確率90%以上だと判断されている通り、画面に出ている音程バーの色もほとんど黄色になっています。精密採点で音程正確率を上げようとしたときには、虹色の星が流れてくると一安心できます。

黄色

虹色の次に音程正確率が高いと判断されているのが「黄色」の星です。音程正確率が、80~90%の時に出てきます。

実際に出てくるとこのように見えます。音程正確率が80~90%なので虹色には及びませんが、ある程度の音程はつかめていることになります。実際の採点画面を見ても一部赤くなっている部分はありますが、だいたいは黄色になっています。80%以上は取れているので悪くはないです。精密採点で音程正確率が85%以上を狙う場合は、コンスタントに黄色の星が流れるようにするとかなり実現できる可能性が高くなります。

赤色

黄色の次に音程正確率が高いと判断されているのが「赤色」です。音程正確率は70~80%の時に出てきます。実際に出てきたときの見た目はこんな感じになります。

星の色としては、赤色と言っていますが見た感じはピンクの方が近いかもしれませんね。音程正確率で85%以上を狙う場合は、赤色の星が増えてくると黄信号が灯ってきます。というのは、赤色の星が出てくる場合は音程正確率が70~80%なので、黄色や虹色が出てこないと音程正確率が85%に到達しないからです。

もう一つ着目していただきたいのが、赤色の星が流れている画面では見えている部分の音程バーは全て黄色になっています。黄色になっているということは、音程が合っているということを示しています。なのに、流れてきた星の色は赤色で音程正確率70~80%だということを示しています。つまり、音程バーが全て黄色だったとしても音程正確率が70~80%になっているんです。このように、音程バーが全て黄色になっていても実際に判定されている音程正確率は70%台ってことはよく起こるので、音程正確率を上げたい方は流れてくる星の色をよく見ておくと良いです。

青色

赤色の次に音程正確率が高いと判断されているのが、「青色」です。青色の星は、音程正確率が60~70%の時に流れてきます。流れてきたときの見た目はこんな感じをしています。

青色の星が流れてきたときは音程正確率が60~70%なわけで、少し物足りないです。とはいえ、意図せずに音程正確率が下がることはあるので、他の部分で虹色や黄色を狙っていけばいいです。青色の星が流れている写真を見て頂ければわかるんですが、この場合も音程バーはだいだい黄色になっていますが音程正確率は60~70%になっています。いかに、音程バーが黄色になっていても音程があっているとは限らないのかがよくわかります。

なし

最後に、青色の次に音程正確率が高いと判断されている「なし」について紹介します。流れてくる星の色は4色ですが、実は縦棒が一番右まで動ききっても星が流れてこない場合があります。それが、今回「なし」と言っているもので音程正確率60%以下なことを示しています。星が流れてこないので、表しづらいですが音程バーの縦棒が一番右まで動ききっても星が流れてこない状態です。画像にすると、こんな感じになります。

実際に何も星が流れてこないと音程正確率が60%以下なので、もう少し頑張らないと全体として音程正確率85%には到達しないです。歌いながら音程バーに星が流れてくるか来ないかは歌いながら簡単に見ることができるので、チェックしながら歌ってみてください。

1オクターブ下の音程でも正しく判定されるの?

音程正確率と歌唱中に音程が合っているかについて、解説してきました。ここで、カラオケでよく使われる男性が女性アーティストの曲を歌おうとしたときに、そのままの音程では高すぎて歌えないので1オクターブ下げた音程で歌う場合(通称オク下)を使った場合、音程正確率に影響があるかについて解説します。結論から言うと、オク下で歌おうが原曲の高さで歌おうが音程さえ合わせられば音程正確率には影響はありません。オク下に関しては、過去の記事(地声の音域を知るにはどうしたらいいのか?)で少し紹介しましたが、もともとの曲で使われている音程が高くて出ない場合に1オクターブ下げることで自分の出せる音域に曲の音程をもってきて歌う方法の一つです。精密採点では、1オクターブ違っていても同じ「音」として認識されます。なので、無理をして高い音を出さなくてもオク下で音程が取れていれば正しい音として判断されて、音程正確率も減点されるようなことはありません。キーを変えずにオク下で歌った場合に、採点結果の画面がで変わることが一つだけあります。それは、声域の表示です。残酷な天使のテーゼをオク下で歌った場合の採点結果がこちらです。

音程正確率は、特に問題なく評価されています。右下にある声域の部分を見て頂くと、大半の音が赤色になっています。声域の評価は出せていなかったり、出せているつもりでも音程がずれていたりするろ、その音が赤色で表示されます。今回は、オク下で歌ったので高い方の音が出ていないってことで赤色になっています。1オクターブ下げて歌っているので、当たり前といえば当たり前なんですがね。精密採点の場合、声域は判定されていますが、総合点を評価する時には特に判断に使われていないようなので、オク下でも問題ないです。声域はどうがんばっても、赤くなってしまいますが精密採点はそういう仕様なんだと思ってください。

正しい音程で歌いたいけど高い音が出せない

ここまでは、精密採点をするときの音程の評価のされ方や判断方法について紹介してきました。ここからは、正しい音程で歌いたいけど高い音が出せないという悩みについてその解決法を紹介していきます。これに関しては、実は解決法は2つしかありません。それはこの2つです。

  1. 自分が出せる音域の範囲に曲を調整する
  2. 自分が高い音を出せるようにする

それが解決策かよ、と思われるかもしれませんが長年カラオケをやってきて、様々な方法を試しましたが結果的にどう頑張ってもこの2つしか解決策が無いことにたどり着きました。それぞれについて解説していきます。

1.自分が出せる音域の範囲に曲を調整する

まずは、自分が出せる範囲に曲を調整する方法について解説します。大まかな内容としては、1.自分が出せる音域を認識し、2.その音域で収まるように曲のキーを調整するという流れになっています。ここで一番大事なのは、自分の声で出せる音はどこまでか?ということを客観的に認識することです。これはどういうことかというと、自分がカラオケに行って入れた曲で一番高い音と一番低い音が出せたからOKというのは主観的な認識になっているので「客観的」に自分が出せる音域を知る必要があるということです。要は、自分が出せていると思っている最高の音の高さ(音名)はどこなのか?ということを知る必要があるんです。これは、結構簡単にできます。スマホを持っている方であれば、アプリ検索で「音域チェッカー」と入力して検索すると音域を判定してくれるアプリが出てきます。どれを使ってもいいんですが、自分の声を入力して自分が出せると思っている高さがどの音に当たるのか確かめてみてください。自分が出せる一番高い音が客観的に認識できれば、その音より低い音域で歌うようにすれば音程は取りやすくなるはずです。カラオケにはキーを変える機能があるので、キーを上げたり下げたりすることで曲の音域を自分が出せる音域にもってきましょう。キーは、曲全体の音程を半音ずつ上げたり下げたりできる機能で、うまく使えば高くて歌いにくい曲を歌いやすく調整することができます。キーを変えれば何でも解決できるのかというとそういうわけではなくて、キーを変えても難しい曲というのが存在します。このように、カラオケで入れる曲の側を調整して自分が出せる音域の中にもってくるのが高い音が出せないときの1つ目の方法です。

2.自分が高い音を出せるようにする

次に紹介するのが、自分が高い音を出せるようにする方法です。これは、結論から言うと本気でやるのであればボイストレーニングをするのが一番早いです。私自身は、色々試行錯誤して我流でやり方を探しました。ただ、やり方を探したのも10年近く前ですし、そのころにはYoutubeの動画も今ほど普及していませんでした。田舎に住んでいたのでボイストレーニングをやっているところなんてありませんでしたし、そもそも学生でお金をもっていなかったのもあります。Youtubeの動画でおすすめなのは、「しらスタ【歌唱力向上委員会】」の動画です。ボイストレーニングをやるのか、Youtubeで学ぶのかは人それぞれだと思いますが、独学でやっているだけだとなかなかできるようにならないので、高い声が出せる人とカラオケに行ってみるのも手かもしれません。というわけで、曲に合わせて自分が高い声を出せるようになるのが2つ目の方法です。

音程正確率がそもそも取りにくい曲はある

正しい音程で歌えるのが理想ですが、実際には結構難しい曲もあります。音程正確率を高めるのは、練習が必要ですが実際問題、選ぶ曲によって難易度が全然違います。自分が出せる音域の範囲で曲を選んでいたとしても、音程を合わせにくい曲はいったい何が難しいんでしょうか。正しい音程を出す時に難しくなる要因は、「テンポ」と「音程変化の激しさ」の2つです。テンポに関しては、早くなれば早くなるほど1音1音を出す時間が短くなるので、短い時間で音を合わせないといけなくなります。一般的に、早くなれば早くなるほど難しくなります。次に、「音程変化の激しさ」は単純に次の音行くときの音程の変化幅が大きいかどうかです。極論を言うと、次の音を出そうとしたときに、今と同じ音を出せばいいのであれば音程は変化しませんし、次の音で2オクターブ上の音を出さないといけない場合2オクターブ分音程を変えないといけないわけです。音程変化が激しければ激しいほど、正しい音程を出すのは難しくなります。

音楽には、古今東西様々な曲があるのですべてを網羅することはできませんが、私の経験の中で難しい曲が多いアーティストやジャンルを挙げてみます。まず、難しい曲が多いジャンルは、ボーカロイドの曲です。ボーカロイドは、実際に人間が歌うわけではないのでどんな音程でもどんなテンポでも曲を作ることができます。難しい曲は多いですが、テンポ的に難しい曲で有名なものでいえば「初音ミクの消失」があります。冒頭のスピードに圧倒されますね。音程の高さは、いくらでも難しい曲はあるんでしょうが、一つ挙げるとすれば「カゲロウデイズ」でしょうか。ボーカロイド以外で音程正確率を取るのが難しいアーティストとして挙げるのであれば、「宇多田ヒカルさん」「YOASOBIさん」「米津玄師さん」の3人でしょうか。宇多田ヒカルさんの曲は、音域自体が平気で2オクターブくらいありますし、音程変化の激しさが段違いです。また、低音・高音ともにしっかり歌わないといけない曲になっているので、低音も高音も歌いこなせないとなかなか難しいです。カラオケで入れるには、相当覚悟がないといけないですね。YOASOBIさんは、テンポと音域と音程の変化幅が最上級に難しいです。他のアーティストと比べて、テンポの速い曲が多いので正しい音程で歌いきるのはそうとうな難易度です。米津玄師さんは、もともとボーカロイドの曲を作られていただけあって、テンポも音程の変化幅がボーカロイド並みになっています。カラオケでも人気があるアーティストの一人ですが、歌いきれるかどうかという観点では、かなり難しいと思います。歌いたい曲を歌うのが一番ですが、音程正確率を上げたい場合はそもそも音程正確率を上げるのが難しいアーティストの曲は避けるのが無難です。

音程正確率を上げていくステップ

音程正確率がそもそも取りにくい曲は外したとして、ここから音程正確率を上げていく方法論について解説します。ここでは、現状取れている音程正確率別に解説していきます。現状の音程正確率としては、「80%以下」「80%以上90%以下」「90%以上」の3つを想定します。それぞれの場合について解説します。

1.80%以下の場合

現状の音程正確率が80%以下の場合は、まず曲のサビを覚えることから始めましょう。サビを覚えるのが一番大事です。精密採点で音程バーを出したうえで、サビの音程をちゃんと合わせられるようにすると全体の半分くらいは音程が取れるようになると思います。そこから、サビ以外の部分を合わせていくと早く曲全体の音程を上げていけると思います。ここまでくれば、音程正確率80%程度までもっていけます。

2.80%以上90%以下の場合

現状の音程正確率が80~90%の場合、曲のだいたいの音程はつかめていると思います。80~90%を90%以上にもっていくには、歌唱中に音程があっているか判断する方法を使います。音程正確率が80%以上取れている場合、単に音程バーが黄色になったかどうかを見ていてもあまり意味がありません。そこで、音程バーが切り替わるときに流れる星の色を都度確認していきます。感覚的には、ほぼすべての音程バーで黄色か虹色の星が流れるようになると音程正確率が90%を超えてくると思います。音程バーを見ながら、流れる星の色を確認して赤色や青色になっていたら外している部分があるということになるので、どこが外れていたか都度確認していきましょう。

3.90%以上の場合

現状の音程正確率が90%以上の場合は、その時点でかなり音程が取れているといえます。90%以上音程正確率があるのであれば、曲の音程をほとんど覚えていてかつ正確に声が出せている状況です。ここから音程正確率を上げていくにはどうしたらいいのかというと、音程バーから流れてくる星の色をほとんど虹色(90%以上)にすることです。悪くても黄色(80%以上90%以下)になるくらい合わせていければ、音程正確率を95%近くまでもっていくことができます。このレベルまでくると、音程バーの色が黄色になるかどうかはあまり関係なくなってきますね。

カラオケ以外で音程正確率を上げる練習方法

カラオケで精密採点を入れて音程バーを出しながら音程正確率を上げるのが、音程正確率を上げるために一番効果的かつ早い方法です。しかし、毎日カラオケに行けるわけではないですよね。ということで、カラオケに行かないでも音程正確率を上げる方法を紹介します。これで、完璧というわけではありませんが一つの方法として紹介します。それは、自分が出せる音域の一番下から一番上まで声を出してみて音程チェッカーで正しい音程(自分が狙った音程という意味です)になっているかどうかを確認する方法です。ただそれだけと言えばそれだけなんですが、結構効果があります。というのは、普段生活しているときに高い声を出す機会ってほとんどないわけですよ。そうすると、普段は使っていない高さの音をカラオケに行った時だけ出すことになります。普段使っていない高さをいきなり出すわけですから、なかなかうまくいかないわけです。普段出してないから上手くいかないのであれば、普段から出していればカラオケに行った時でも成功する可能性が高くなるでしょうという発想です。個人的には、結構効果があると思っているのでやってみてください。

正しい方向性で繰り返し練習することが大切

カラオケで音程正確率が上げる方法論をここまで解説してきました。音程正確率を上げたい方は精密採点での点数を上げたい方や、カラオケで音程が取れるようになりたい方が多いと思います。方法論としては色々紹介しましたが、音程正確率を上げていくうえで一番大事なのは、練習を続けていくことです。どんな方法論があったとしても、実際にやってみて練習しなければ音程正確率を上げることはできません。練習を続けていくうえで大事なことは、正しい方向に向かって練習することです。漫然とやっていても、なかなか音程正確率は上がっていきません。ということで、今回の記事では音程正確率を上げていく方法論を紹介しているので方法論を生かしつつ、練習していただけると上達につながっていくと思います。

まとめ

今回は精密採点で一番重要な音程正確率を上げていく方法について解説しました長くなりましたが、ここまで読んでいただいてありがとうございます。記事の中でよくわからない点や、練習しているけど上手くできないということがありましたら、コメント欄かお問いあわせフォームからご連絡いただければお返事できるようにいたします。それでは、今回はここまでです。次回の記事でお会いしましょう。

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